2004年 03月 09日
Hable con ella ★★★★★
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久しぶりに良い映画を観ました。最近観た幾つかの映画とは次元が違うので、比較するのはヤメておきますが、たぶんここ数年で僕にとって間違いなくBEST ONEのラヴストーリーでした。題名は“Hable con ella”(英題/邦題ともに“Talk to her”)。一言で説明するならばアルモドバル版『眠れる森の美女』。アルモドバル監督といえば、もちろんスペイン映画である。。僕は観る前の予備知識は全くなかったんだけど、2002年のアカデミー脚本賞もとってたりして(英語以外の作品では初めてだとか...)、かなりメジャーな作品らしい。とにかくセリフが素晴らしいし、カエターノ・ヴェローゾ(?)のギターが、男の心を逆撫でするかのように響き、僕は観てる間ずっと鳥肌が立ってました。詳しく書くとつまらないのでほどほどにするけど、バレエの舞台で始まり、そしてバレエの舞台で終わる...特に映画の冒頭、夢遊病の女の通る道をつまずかないよう、黒子のような男が椅子を必死でどかせるバレエの場面は、この映画を象徴するとともに、女ってのは男の献身に決して気がつくことはないまま生きてゆくor男ってのは女のために自己犠牲を強いられる悲しい生き物である...ってなメッセージなのかも。
恋愛は男と女がいて成り立つけど、一見ひとつに見える“ふたりの”愛も、実はそれぞれの心の中にふたつに別れて在る。それらは決してひとつにはならないし、でもだからこそひとつのカタチとして存在する。言い古された言葉だけど、愛は孤独である、ちょっとだけ。
これは素晴らしい、うん、絶対観るべし!特に中年男性(笑)
*さっき『眠れる森の美女』って書いたけど、これ間違いないと思う。スペイン語で観てたので気がついたけど、映画の舞台の病院名は“El Bosque”(ずばり“その森”)だし、確かその眠れる森の美女のバレエのプリマドンナはこの映画と同じ“アリシア”って名前だった記憶が...とにかく間違いないです。これは『眠れる森の美女』です。但し「本当は残酷な童話」にアレンジされてるけどね。ちなみに描写は過激じゃないけど設定や流れる空気は過激なので、お子ちゃまは無理かも。Azuは観てたけど...
恋愛は男と女がいて成り立つけど、一見ひとつに見える“ふたりの”愛も、実はそれぞれの心の中にふたつに別れて在る。それらは決してひとつにはならないし、でもだからこそひとつのカタチとして存在する。言い古された言葉だけど、愛は孤独である、ちょっとだけ。
これは素晴らしい、うん、絶対観るべし!特に中年男性(笑)
*さっき『眠れる森の美女』って書いたけど、これ間違いないと思う。スペイン語で観てたので気がついたけど、映画の舞台の病院名は“El Bosque”(ずばり“その森”)だし、確かその眠れる森の美女のバレエのプリマドンナはこの映画と同じ“アリシア”って名前だった記憶が...とにかく間違いないです。これは『眠れる森の美女』です。但し「本当は残酷な童話」にアレンジされてるけどね。ちなみに描写は過激じゃないけど設定や流れる空気は過激なので、お子ちゃまは無理かも。Azuは観てたけど...
by papapaddleraki
| 2004-03-09 09:46
| -映画