2018年 08月 16日
The Shape of Water ★★★★☆
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ちなみに映画を観ながら何となくモヤモヤした既視感を感じてて、何だっけ?コレ観たことがあるぞって...
見終わった後に少し調べてみたら、『大アマゾンの半魚人』(1954)って映画がヒット!(たぶん夏休みかお正月に深夜テレビでこっそり観たような...)
アマゾンにアメリカ人の探検隊が行って、生き残りの半魚人が探検隊が連れてきた白人女性に恋をして、でも探検隊に殺されちゃうって話で...つまりキングコングの元ネタみたいなお話。
(映画自体はただの怪獣映画だったけど、マリリンモンローが「七年目の浮気」であのスカートが風でめくれるシーンは劇中でこの「大アマゾンの〜」を観て映画館を出た直後と言えば分かりやすいかな?)
この映画の監督さんは僕と同世代だし、心情的には極東の島国でついつい半魚人にシンパシーを感じた少年時代の僕同様、退治するアメリカ人の探検隊ではなく退治されるアマゾンの半魚人側に立つ非アメリカ人=メキシコ人だし、きっと「大アマゾンの〜」を観て、化け物が退治されて良かった良かった...的なエンディングに納得出来ず、半魚人の逆襲とハッピーエンドを描いてみたかったんじゃないかな?なんてピンときました。
もっと深く読めば、人種差別的な発言を繰り返すトランプ大統領とか移民排除の方向へ舵を切り始めたEUとかへの批判の意味もあるかも。
だからこそこの映画はハッピーエンドでないと意味がなかったんだろうね。
by papapaddleraki
| 2018-08-16 23:15
| -映画