2016年 11月 15日
Aldebaran Occultation
|
68年ぶりだとかなんとか言って何だか大騒ぎになっているスーパームーン。
結局、本州は雨模様で北海道と沖縄でしか見られなかったんだけれど、大きく見えるっていっても地球の半径が6400kmもあるのだから前回より900km近い程度なんて誤差の範囲。そんなに残念ってわけじゃない。数年に一度、今夜より数km遠いだけのお月さまが見られるのだから。
...ということで、昨夜はサンルームの透明な屋根を打つ雨音に耳を澄まして、美味しいお酒を飲みながら雨の夜を楽しんだ。
そして今夜は昨夜より45kmほど遠くなった十六夜のお月さまをサンルームのポリカーボネートの屋根越しに見上げる。今夜はたぶん見上げている人は少ないだろうなぁって...スーパームーンとかじゃなくても美しいものは美しい!...というか、満月よりも少し影があるお月さまの方が趣があって良いって思うのは、僕が天邪鬼だからだろうか?
そして今夜はなんと言ってもアルデバラン食。お日さまが月に隠されて見えなくなる現象である日食と同じく、おうし座α星であるアルデバラン(Aldebaran)がお月さまに隠れる星食(掩蔽=えんぺい、occultationとも呼ばれる)なのだ。
占星術では富と幸福の前兆となる幸運の星であるアルデバラン。おうし座で最も明るい恒星で全天に21個ある1等星の1つ(0.985等級)なんだけど、-12.7等級の満月、しかも普段の満月より30%明るいスーパームーンと並ぶと、肉眼では見ることが出来ない。
夜更かしして迎えた 2:15a.m.
お月さまとアルデバランが重なった瞬間は溶けるように眩しい光に吸い込まれてく感じ?でちょっと感動的。ただ写真では明るさが違い過ぎて超難しくて、頑張って夜更かしした割に日食や月食と比べると正直ショボいけど...1時間あたり15°(360°÷24=15°)動く恒星が、1時間あたり13°しか動かないお月さま(速度差があることは意外と知られていない)に追いついて足早に西の空へ向かう様子をハッキリとこの目で見ることが出来て、ちょっと感動した夜だった。
by papapaddleraki
| 2016-11-15 23:58
| -写真