2016年 03月 01日
薪棚を美しいと思う感覚
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全ての薪を均しく乾燥させて虫喰いを防ぐためにも、積み替えは大切な仕事で、これまで薪棚に入り切らずに野積みしてあった薪を、3ブロック空きが出たウッドデッキ下の薪棚へと移す。
経験上、割ってすぐに屋根の下に入れてしまうと切り口だけが乾燥して導管が塞がれてしまい、内部の水分が出にくい=乾燥が進みにくいので、半年ほどは雨ざらしにして緩やかに乾燥させた後、完全に雨の当たらない場所に移してさらに2年ほど完全に乾燥させた方が良いようなのだ(経験上)。
ウッドデッキ下は高さが90cmと低い上に奥行が1.5mほどあるので、腰に負担が掛かって大変。でも、ここに薪が満タンになるととても美しくて、自分の仕事を眺めながらホレボレ。
薪棚を美しいと思う感覚...もはや完全に奇人変人の世界なんだろうけど、僕は自分の薪棚を肴にナンボでもお酒が飲める(笑)
夕方も霰(あられ)の降りしきる中を薪棚の積み替えのつづき。
案の定、薪の間からヤモリたちが出て来る。寒さで全く動けず仮死状態なので、手のひらに載っけて両手で挟んで温めながら待つこと暫し...モゾモゾと動けるようになったところで、春まで安心して“二度寝”出来るように、3年先まで焚かない薪棚に放してあげた。
薪ストーブを焚き始めて19年が過ぎ、薪棚と青い煙がたなびく煙突、割ったばかりのクヌギの甘い香りとほんのり香る焚火の匂い。僕らとネコたちを暖め、ヤモリや様々な虫たちに冬ごもりの場所を提供する薪棚は、もはや我が家の大切な“風景”のひとつになっている。
by papapaddleraki
| 2016-03-01 18:48
| -薪ストーブ