2015年 04月 23日
"拝啓 青葉の候"にはちと早いけれど。
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時候の挨拶で言えば”若葉の候"な今日この頃。
"拝啓 青葉の候"にはちと早いけれど、ワカバズクならぬアオバズクが我が家に戻って来た。アオバズク(青葉木菟、Ninox scutulata)は、フクロウの仲間で、wikipediaによれば...
分布はインド、インドネシア、カンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ、大韓民国、中華人民共和国東部から南部、台湾、朝鮮民主主義人民共和国、ネパール、バングラデシュ、フィリピン、ブータン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス、ロシア南東部。
夏季に中華人民共和国、日本、朝鮮半島、ウスリーで繁殖し、冬季になると東南アジアへ南下し越冬する。インドやスリランカ、中華人民共和国南部、東南アジアでは周年生息する。日本では亜種アオバズクが九州以北に繁殖のため飛来(夏鳥)する。和名は青葉が芽生える季節に飛来することが由来。亜種リュウキュウアオバズクが奄美大島以南の南西諸島に周年生息(留鳥)する。
...という渡り鳥。例年だと梅雨の直前に渡ってきて、神社などの大きな木の烏鷺(うろ=穴)で卵を産み、祇園祭の頃にヒナが孵るというイメージがあるんだけど、今年はやけに早いお戻りだ。
【4月21日】
アオダモの木が一気に芽吹いて青葉が美しくなった今夜、我が家にアオバズク(Brown hawk owl)が帰って来た!!東南アジアからの長旅の疲れも見せず、我が家のガレージの電柱のてっぺんで盛んに鳴いているアオバズク。
ホッホ〜♪ホッホ〜♪
驚かせないよう慎重に電柱の下まで近づいてみると、まさに僕の頭の上4m、まるで息遣いまで感じられる距離で鳴いてくれる。
ホッホ〜♪ホッホ〜♪
はい、おかえりなさい!でも真下に僕がいるからウンチしないでね。
【4月22日】
今夜も21:00過ぎに彼がやって来た。鳴き声は結構大きいし、なんと言っても距離が近いので窓を閉めたままテレビを見てても、その声に気付くほどだ。
ホッホ〜♪
今夜の止まり木は我が家のガレージのもう一本隣の電柱。どうやら我が家の1軒隣の公園が夜の居場所...この辺で一番明るい街灯に集まる虫や、その虫を餌にするカエルやトカゲを目当てにねぐらからやって来るようだ。
昨夜はiPhoneで鳴き声を録音しただけだったけど、今夜はコンデジで撮影を試みる。
F2.0のレンズを搭載したTG-2なら手持ち撮影で...おおっ、シルエットが写ってるよ!
あと数日で♀が到着するとあっちとこっちで2羽が鳴き交わす姿を楽しめるんだろうなぁ。
【4月23日】
今日は我が家のサンルームの窓越しに鳴き声のする方向を撮ってみる。明るく写ってるけどISO3200のSS60秒の長時間露光。日没後一時間が経った暗闇なので当然ながらモニター越しには何も見えないけど、明るさを増す前に肉眼では見えなかったラブジョイ彗星を撮った時と同じように、ズームの広角側から試し撮りを繰り返しつつ、少しづつ被写体を中心に捉える方法でズームアップを繰り返し撮影を試みる。
見えない被写体を1,400mmxデジタルテレコン2=2,800mmでマニュアルフォーカスなんて無謀もいいとこだけど、数打ちゃ...当りました!紛れもなくアオバズクの姿が!
たぶんOLYMPUSじゃなかったら、ちゃんと顔まで写るんだろうなぁ(涙)
『あのね、ワタシ、初めて三重県に嫁いで来た時、ホントは“何て田舎で不便な場所に来ちゃったんだろ?”って、すご〜く後悔したの。7時になると真っ暗だし。でも、フクロウが家にやってくるなんて...今はここに住んでることを、ちょっと自慢したい気分よ♪』
...と、ともちゃん。
うんうん、オレもそう思う。
若いヤツには何もないって思えて物足りないのかもしれないけれど、50前にもなると家の窓越しに、フツーにラブジョイ彗星やフクロウが見られるのって、とても素敵だなことだと思うようになるもの。
by papapaddleraki
| 2015-04-23 21:53
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