2015年 01月 27日
第六勘
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あ、かーちゃんが帰って来る!
ストーブの下で寝てたネコたちが一斉にテレビ台や玄関先に移動し、空を見上げながら耳を峙て(そばだて)始めたのは、僕の耳にチンクのエンジン音が聞こえて来る2分前...ってことは、数km離れた場所の音が聞こえるってことなんだろうか?
最近は僕の方が先に帰宅することは稀なので、こういう体験をする機会はほとんどないんだけど、ネコたちは、ともちゃんが帰宅するのがずっと前から判っているかような素振りを見せるのだ。
昔々、子どもたちがスイミングに通ってる頃、ともちゃんが送り迎えをしてたんだけど、当時うちに居たネコのちーちょは、彼女たちが帰宅する15分前から玄関のラグの上にキチンと正座して帰りを待っていた。
到着15分前と言えば、ちょうど海辺のプールをともちゃんと子供たちが出発する頃で...その距離は12km。いくら聴覚や嗅覚に優れているとは言っても、ほとんどオカルトの世界(笑)で、俄には信じられないレベルなんだけど、スイミングの練習が長引いて遅れるときは、その分だけ遅く...試しに彼女にプールを出発する時刻を訊ねてみると、ちーちょが玄関に正座した時間と15秒〜30秒の誤差しかないことが判った。(もちろん、ちーちょに未来を予測する能力はないようで、途中渋滞で遅れたり、スーパーに立ち寄ったりして遅れることもあって待ち時間が15分きっかりってわけではなかったけれども)
ちーちょにはもっとスゴい逸話がある。
家族旅行で屋久島に行った時、一週間以上もの旅だったので獣医さんに預けて行ったんだけど、5日目まで僕らが用意したキャットフードをひと口も口にしなかった彼が、僕らが帰宅の途に着くタイミング...獣医さんに聞いたところでは、僕らが屋久島の港から高速船トッピーに乗り込んだタイミングで狂ったようにエサを食べ始めたらしいのだ。
その時は偶然に違いないと思ってたんだけど、その翌年に隠岐島から九州へキャラバンした時も同様で、僕が新門司港から阪九フェリーに乗ったタイミングでエサを食べ始めたことで、仮説が確信に変わった。
ネコは聴覚や嗅覚じゃない“何か”の感覚で、飼い主の行動を感じることが出来るのだ、と。
もちろんこういう超人的というか超猫的な能力の有る無しは、ネコによって差があるんだろうけど、僕らが病気になったり怪我をした時に、炎症を起こしてる部分に身体を押し付けるように寝るってのは、うりもみかんもジローもやってくれたり(ココロが折れた時も寄り添ってくれる)して...僕なんかは30年も一緒に暮らしてるともちゃんの体調の良し悪しも今イチ気付けないのに...ある種の超能力じゃないかと思うし。
正直、うりもみかんもジローもちーちょほど(*ちーちょは半分外ネコで、カヌーに連れて行ったら川を泳ぎ渡って、浅瀬で泳いでるオイカワを捕まえて食べてたほど野生を残してた...苦笑)動物的勘があるとは思えないけれど...それでも、かーちゃんが帰って来る2分前には玄関先に勢揃い。
ま、僕が帰って来ても耳をちょこっと動かすだけで、目を開けることすらしないくせにね。
by papapaddleraki
| 2015-01-27 16:54
| -猫