2014年 01月 04日
CINEMA DAY…僕らの二本立て
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僕の記憶にある限り...たぶん子供たちとスキーを再開してからだから15年以上、スキー場で過ごすのが我が家の1月4日の恒例になっていた。お正月三ヶ日の翌日は平日ならとても空いていることが多いのだ。
一度でも平日のガラガラに空いたスキー場を味わってしまうと、友達と一緒とかでない限りはもう二度と週末に行こうなんて思わなくなるもの。これはスキーに限らず、野遊びも旅行も土日祝日はもちろんお盆やお正月や3連休など人出の多い日は絶対に避けるのが我が家の不文律なのである。
そんな1/4だけど、今年は土曜日。暦のイタズラで今年は世間さまと同じ休みということで、道路もゲレンデも大混雑必至...今年はNo snowなお正月だ。
そんなわけで、今日は遠方へのお出掛けもなしにして、ご近所で以前から見たかった映画三昧。
一本目は伊勢進富座で「LES SAVEURS DU PALAIS」(邦題:大統領の料理人)。タイトルまんまで、ミッテラン大統領の料理人としてエリゼ宮で腕を奮った女性シェフの実話を元にしたストーリー。いかにもフランス映画らしく、スペクタクルも身を焦がす恋もないままに淡々とお話が続く...特に観客を笑わせようとか泣かせようとか、そういうのが一切ない映画なんだけど、最後まで観て、エンドロールをぼんやり眺めながら、ふと、自分にとって&人として、何が大切で何が大切じゃないかを噛みしめている自分に気付く...そんな味わい深い映画。
もちろんシェフのお話だけにお料理が続々と(笑)。ヒロインの女性に"Bon Appétit!"なんて言われると、味覚音痴な僕でさえ、このままおフランス料理を食べに行きたいって思わせる映画(笑)
もちろん★★★★☆の佳作。そして何より、この映画を進富座で見られること...エンドロールが完全に終わって館内が明るくなるまで誰ひとり立たない観客のマナーも含めて、とても過ごしやすい映画館で良い映画を観ると豊かな気分になるものだ。
今年もココに通い詰めることになりそうなので、チケットを買う時に、つい『今年も宜しくお願いします。』って言ってしまったほど(苦笑)
パスタ屋で軽いランチを挟んで2本目は、109シネマに場所を移してスタジオジブリの「かぐや姫の物語」。
109 CINEMAのスクリーン近すぎ席は仰角45°でどうなるかと思ったけど、古色の淡い色調に救われて感情移入出来た(字幕がないアニメで良かったけど、こんなに見づらい席を設けるなんて!暴れる人もいるだろうな、きっと...笑)。
ま、スクリーンに映るタイトルを全部読むのに顔を動かさないといけなかった席のことはともかく、ストーリーは何の演出も変更もない「竹取物語」そのもの。でも、そこはやはり高畑さんだけに、ニッポンのハイジ、家族のロミジュリ、悲しき未知との遭遇...色々と感じるところのある映画だった。
そんなわけで、今日は映画三昧(2本だから二昧かな?...笑)。
帰りにカフェで映画談義を楽しんだり、ちょっとショッピングしたりして、何だかいい感じのデートを楽しめた一日だった。
by papapaddleraki
| 2014-01-04 23:48
| -映画