2013年 04月 08日
K先生のこと。
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その秘密は、院長K先生の心のこもった診療。ちょうど一年前、亡きちーちょの容態が急変した夜、診察と治療を終えたK先生が帰り際に携帯電話の番号を書いたメモとともに僕らに掛けてくれた言葉。
『僕、いつでも電話に出られるようにしてるから、もし何かあったら夜中でも朝でもココに電話してね。』
結局、朝になってちーちょは帰らぬ
K先生はとても流行ってるペットクリニックの院長先生で、当然ながらうちのネコは何百、何千という患者さんの1
でも、そんな初診の僕らとちーちょを分け隔てなく、いや、急患だからってことで最優先で診察してくれて、的確な指示と、容態が急変した時の連絡先まで教えてくださり、しかも死んでしまった時は涙声でお悔やみの言葉を掛けて下さった。
ご本人を前にすると、何となく小っ恥ずかしくて、控え目で短い感謝の言葉しか言えなかったけれど、実はあのことがあってから、彼は僕の尊敬する人のひとりになった。もちろん、ともちゃんもAzuも。
『返す返すも残念よねぇ。K先生が獣医さんじゃなかったら、ワタシも診てもらえるのに。』と、ともちゃん。
ハハハハ...“ワタシ、こう見えても、実はネコなんですぅ♪”って言って診てもらうか?
今日はうりのネコAIDS(FIV=feline immunodeficiency virus =/ネコ免疫不全ウイルス)のワクチン接種3回目。うりをバスケットに入れてクルマでKペットクリニックへ向う。クリニックに入ると診察室の中から僕の顔を見て軽く手を挙げて挨拶してくれるK先生。
『今日はきーちゃんも来てくれてるんだよ。』
きーちゃんは高校の同級生。そして、実はK先生も僕の高校の同級生だ。
高校の頃は小柄で大人しくてそんなに目立つ存在ではなくて、ただ童顔の可愛らしい笑顔が印象的だったKくんだったけど、診察室で白衣を着て的確な指示を出し、懐かしい笑顔で患者さんに寄り添ってキビキビと働く“K先生”になった姿を待合室から見ていると、何だかとても嬉しくなって...そして“オレも頑張らないとなぁ!”って勇気をもらえるものだ。
僕も自分の持ち場で頑張って、Kくんみたいに同級生から誇りに思ってもらえるような、そんな社会人になりたいなと思う。
by papapaddleraki
| 2013-04-08 22:35
| -猫