2011年 10月 31日
神サポ 4
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全てはMac OSを10.6 SnowLeopardから10.7 Lionにアップグレードしたことに始まる。
LionにはPowerPC対応ソフトをIntel Macで動かすためのRosettaが入っていないので、Intel Mac非対応のものや一部の旧バージョンのアプリケーションは動かない。僕が使ってるアプリで動かなくなったものはそう多くないんだけど、よく使う画像処理アプリ「Photoshop Elements Ver.8」が動かないのは困った。そこで、Lion対応の新バージョン「Ver.10」の試用版をAdobeのサイトからダウンロードしてみることにした。
Ver.8に比べて機能充実。Ver.8の時には突然終了してしまうことがたびたびあったけれど、Ver.10は安定性もスピードも素晴らしくて、少し変わったインターフェイスも2~3日使っているうちにすっかり慣れたので、Adobeのオンラインショップ「Adobe Store」で製品版を購入することにした次第だ。
製品版はDVD-ROMとダウンロードを選べるんだけど、試用版にシリアル番号を入力するだけで製品版に変わるので、ダウンロードを選択。クレジットカード決済を選んでポチッ!で、あとはAdobeからのメールを待つだけ。
ところが、待てど暮らせどメールが届かない。ん?おかしいぞ。
そこで、数日後、自分のAdobe IDでサインインして注文履歴を確認してみると、何と今回のVer.10は注文された形跡がない。メールが来ない&注文履歴にも載ってない。しかも決済画面の途中でエラーメッセージも出てたし...もう一度ダウンロードしようかとも思ったけれど、またエラーが出るのはイヤなので、お店を変えてApple StoreでDVD-ROM版を購入し、無事にシリアル番号をゲット!試用版を製品版に換えることが出来た。
そして、そんな出来事から半月が経った昨日。
カード会社から今月分のお買い物の請求書が届く。何げなくそのリストを確認していると、一番下に信じられない名前が。
ADOBE SYSTEMS IRE ECO SAGGART ¥13,800
あっ、Photoshop Elements Ver.10の請求だ!シリアル番号のお知らせメールもなく、注文履歴にも載ってないのに何故に請求だけ?どうして?
Photoshop CS5 Extended(¥140,700)とかだったら真っ青になるけど、シロウト向けのElements、しかも¥13,800だし...あれこれ電話で説明するのが面倒だし止めようかなぁとも思ったけど、一応勉強のためにってことですぐにAdobeのサイトでカスタマーサービスの電話番号を調べて突撃電話。こういうのってマトモに繋がった試しがないよなぁって半ば諦めムードだったのに、3コールですぐにオペレーターさんに繋がったのには逆に驚いた。
これまでの経緯と事情を説明すると、男性オペレーターさんが僕のIDで注文履歴を調べてくれる。確かに僕のIDでは注文されていないらしい。ふたりでおかしいですねぇ、なんて言いながら頭を捻って、一応IDではなく名前でもう一度調べてみましょうってことで、試してもらうと...
『ああっ、ありました!●●アキヒコ様のお名前で、もうひとつIDがありました!』
えっ?そ、そんな。どんなIDですか?
『えっと...ひとつはVer.6や8を購入頂いた●×△■#@mac.comですね。で、もうひとつは●×△■#@mac.ccmってID...あっ、こっちでVer.10をお買い上げになってます。』
@mac.comじゃなくて@mac.ccm??も、もしかして...
『ハハハ、たぶん、そのもしかして、ですね。タイピングミスで新しいIDを作成されてしまったのかと。』
『じゃ、じゃぁ、僕のミスタイプじゃキャンセルは無理っすねぇ。』
『え、ええ、まぁ、規定ではそうなりますが。でも、Appleさんで弊社の商品を購入して頂いたんですよね?少しお待ちください。』
待つこと数分。
『既にカード会社さまに請求を出しておりまして、残念ながら来月の決済を止めることは不可能ございますが、「キャンセル依頼書」という書類をご提出願いませんでしょうか?ご面倒ではございますが、のちに添付ファイルでお送りするPDFをご印刷の上、“他店にて当該ソフトを購入済みだったため”と書き添えてご署名いただき、FAXか郵送にて弊社に送付いただけないでしょうか?』
えっ、返金して下さるんですか?
『はい。ただ、ご返金処理は来月の決済になってしまいますが。』
おおっ!久々の“神サポ”*1だぁ!
*1 神サポ=神様のようなお客さまサポート
完全に僕の落ち度。Adobeさんは何も悪くない。それなのに、非常に丁寧な受け答えの上に返金に応じてくれるというAdobeさんのこの対応は、神サポそのもの。(しかもカスタマーサービスの電話はすぐに繋がって待たせないし...)
僕みたいな世間知らずの田舎モンなんて、少し油断するとすぐに騙されてしまう世知辛い世の中だし、『お客さま側の過誤でございますので返金処理は出来ません。』ときっぱり言われたら、スゴスゴと引き下がるしかないというのに、アリガタヤありがたや。PCビギナー&田舎モン丸出しのオドオドした三重弁を聞いて可愛そうに思ったんだろうけど、まだまだニッポンも捨てたもんじゃないなぁって感じる今日この頃。
この話を聞いたともちゃん。
『へぇ、何だか素敵な会社ね。ワタシもお礼に何か買おうかしら。』
あ、アナタが買うような品物はAdobeさんにはありません。残念ながら。
【「神サポ」関連記事】
富士見で不死身(2010.8.30)
神サポ 2(2010.9.21)
神サポ 3(2010.10.31)
by papapaddleraki
| 2011-10-31 20:20
| -Apple&Macintosh