2010年 02月 28日
Slumdog Millionaire ★★★☆☆
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とにかくスリルあり、笑いあり、涙あり...要するに何でもアリのスパイス混ぜ混ぜのカレーみたいなインド映画で忘れてはいけないのが唐突な踊り。敵から逃げる最中に踊る、涙モノのシーンの途中で踊る、ヒロインとキスをした途端に踊る...ストーリー上踊る場面じゃないだろっ!ってシーンでいきなり登場人物、エキストラ全員で踊り出す...要するに感情の盛り上がりを全て踊りで表現しちゃうのがインド映画なんだけど、×?$※???って、混乱しながらちょっと引き気味に観ているうちに、何だか良く分からないままに愉快な気分になってくるのもインド映画...実は世界ダントツの最多映画生産国だったりするのだ。
さて、今日家族揃って観たのはスラムドッグミリオネア。ともちゃんだけが映画館に観に行ったけれど、僕ら3人は初めて見る作品である。
映画を観るまではてっきりインド映画かと思い込んでたんだけども、観始めた瞬間に何とも言えない違和感。この違和感ってどこかで感じたことがあるなぁ、なんてことを考えていたので、映画の前半部分は映像にのめり込めない感じがあった。
僕が感じた違和感が、ドラマ「SHOGUN」や最近の「Last Samurai」と同種...つまり自分が日本人ゆえ欧米人が描いた日本の滑稽さってな映画の良し悪しとは関係のない部分で、どうしてものめり込めないのと同じように、ほんの数本とはいえインド映画に触れた経験が邪魔をしているのだってことに気付いた後は、インドを舞台にしたイギリス映画として楽しむことが出来たように思う。
もちろんストーリーは一流、カメラワークも良い。インド社会の暗部を鋭くえぐりつつも、質の良いサクセスストーリーであり恋愛映画でもある。ただ惜しむらくは、この映画が例えばインドではなく現代のアメリカを舞台にした、もう少し娯楽的要素の強い映画だったら、もっと楽しめたのになぁって感じた。
期待が大きかっただけに★3つ。
でもインド映画を観たことがなければ★4つはあげたい佳作。
そして最後に、今度生まれ変わるとしたらインドの女性との結婚もいいなぁって思ったりした(苦笑)
by papapaddleraki
| 2010-02-28 23:23
| -映画