2009年 04月 29日
独逸製移動式鳥見小屋
|
先週、御在所岳登山の途中に出会ったオオルリ。新緑の中で鮮やかな瑠璃色に輝く彼は他のどんな鳥よりも印象に残った。先週は“バードウォッチングの法則”の通り、フィールドスコープや超望遠一眼レフを持ってない時だったので、今日はそれらの装備を万全に御在所岳へ向かったんだけど...
新しい“バードウォッチングの法則”
『カメラを持っている時、道路は通行規制になるものだ。』
何と、鈴鹿スカイラインはキャンプ場のずっと手前、ゆずりは荘前で通行規制。道を止めている警備員さんによればGWの人出のためにスカイラインの通行止ゲート前が非常に混雑し、Uターンも出来ないマヒ状態とのこと。警察も出動し、道路脇に路駐したクルマの駐車違反まで始まったそうで...。ロープウェイ方面からのアクセス道も観光バスが数珠繋ぎで大渋滞だし...残念無念!オオルリちゃんよ、さようなら(涙)
『ま、こんなに人が多かったらオオルリも出てこないかもね。』負け惜しみを呟きつつ、僕らは隣の谷・朝明渓谷の三重県民の森へと向かう。平日とそれほど人出の変わらない県民の森。駐車場にカリーちゃんを停めて森の中を散歩するけど、広すぎて“声はすれども姿は見えず”であえ無く敗退(涙)。カリーちゃんに乗って朝明渓谷方面へと登っていくと...ん?
僕の目の前を真っ赤な野鳥が横切る。カワセミよりはぐっと大きくヤマセミより少しだけ小さい感じ。赤というよりオレンジというかメチャ派手な茶色というか...で、一部が本当に真っ赤な印象。一瞬のことで確たることは言えないけれど、あれはもしかしてアカショウビン?(口に出すのが畏れ多いけど)
すぐにともちゃんから停車命令(笑)。カリーちゃんを道端に停めて静かに林道を歩く。もちろんアカショウビンは見られないけど、何となく御在所でオオルリに遭遇した場所と似ている地形&植生に僕らの期待は高まる。
photo:オオルリ
『あっ、アレ!...オオルリの声!ああっあの枝、オオルリよっ!』
僕らの目線の先、20~30mの見通しの良い枝にオオルリが留まって、例の美しい声でさえずっている!
鈴鹿スカイラインの通行規制で一旦は諦めたオオルリに別の場所で出会える奇跡!僕らはバードウォッチングの神さまに感謝する。
朝明ヒュッテまで上ったけど、去年の水害の爪痕が大きくて復旧工事の真っ最中ってことで、邪魔になってもいけないので、再びさきほどアカショウビン?を見かけた場所に戻り、カリーちゃんを道端に停めてダイニングを展開して鳥見ランチ。全開にした窓から涼やかな風が流れ込み、とても快適なランチタイムだ。 photo:カリーちゃんでのんびりしながらバードウォッチング
アカショウビンはもちろん、オオルリも一度っきりしか見られなかったけど、僕らは大満足。Azuがお友達とのHappy shopping♪から戻るまではまだまだ時間があるので、最近ご無沙汰なカワちゃんの池へと向かう。
僕らが到着した時に池にいたのはアオサギとカルガモ。人馴れしてない朝明の野鳥たちと違って、ここの鳥たちは僕らが近くにカリーちゃんを停めても全然動じることはなく、じっとこちらを見て僕らを品定め(笑)
安全と判断したのか、僕らのすぐそばにやってきて僕らを一瞥した後、水面を見下ろして漁の開始。
photo:オオルリ/アオサギ
漁が始まると、それまでの“のほほん”とした目が急に怖い目になり、歩き方もドリフの空き巣みたい(笑)
バシャッ!
盛大な水音とともに彼の長いくちばしの先に何やら獲物が。わっ!ザリガニ!望遠レンズで覗くと、両手のハサミを動かして暴れるザリガニの目が哀れみを誘う。ゴックン!丸呑みしたアオサギは連続で4匹のザリガニを呑み込んで、お腹いっぱいになったのか、元の“のほほん”な目に戻って、花ショウブの茂みで自慢の黒い冠羽(かんむりばね)を風に揺らせている。
photo:パクッ!タスケテェ〜
アオサギの漁に目を奪われてて、カワセミを探してなかったけど、対岸の水面スレスレの木の枝にチラチラと青いモノが見える...カワセミである。木の葉に身を隠しているつもりだろうけど、水面にしっかり姿が映ってるし(笑)。間もなく、カワセミ♂のカワ太郎も漁の開始。木の枝に囲まれて比較的凪いだ部分だとはいえ、風で波紋が起きて水面下が見づらいのか、木の枝から水中へのダイブを何度も繰り返しているけど、成功の確率は低いようだ。そんなカワ太郎に痺れを切らせたのか、♀のカワちゃんも登場して少し離れた枝に留まり、クチバシをパクパク動かせて声援を送る(笑)
photo:水面に青を発見!/一瞬の漁を終え飛び立つカワ太郎♂
『アナタ!お給料はまだ?しっかり働きなさい!』白目を剥いて(水に入る時はシャッターのような白いまぶたが目を覆う)何度もアタックを繰り返すカワ太郎の姿はまるで自分を見ているようで、思わずガンバレ!って応援したくなる僕だ。
何とか給料袋を奥さんに渡すことが出来た(笑)カワ太郎と奥さんのカワちゃんが揃って池を去ったので、僕らもカワちゃんの池を後にして、先週ともちゃんが満開の藤を観にいった時に野鳥が居そうで良い雰囲気だったというため池へと向かう。 photo:給料...じゃなく給餌はまだかしら?(カワちゃん♀)/必死で稼ぐカワ太郎
池畔にカリーちゃんを停め、ちょっとだけお散歩。特に珍しい野鳥の姿はなく、エナガの群れがいたくらいだけど、家から10分の近場にしてはなかなかいい感じの森。ともちゃんが獣道に入っていった後、僕はツグミやセグロセキレイ、そして夕暮れですっかり暖色に変わる池の風景を眺めながら、カリーちゃんでコーヒーを煎れてのんびり。 photo:セグロセキレイ/ツグミ
カリーちゃんを買うと決めた時は、カヌーやカヤックのトランスポーターとして、P泊を繰り返しながら日本列島を縦横無尽に走り回る“ハード”な使い方ばかり想像していたんだけど、実は今日みたいにバードウォッチングの鳥見小屋としてや、ありふれた自然の中でのんびり寛ぐのに最高のクルマだよなぁってことを実感した。
『ねぇ、カリーちゃんって銀色じゃない?これって迷彩色に塗ること出来る?』と、ともちゃん。
ヲイヲイ。 photo:コーヒーを飲みながら...
新しい“バードウォッチングの法則”
『カメラを持っている時、道路は通行規制になるものだ。』
何と、鈴鹿スカイラインはキャンプ場のずっと手前、ゆずりは荘前で通行規制。道を止めている警備員さんによればGWの人出のためにスカイラインの通行止ゲート前が非常に混雑し、Uターンも出来ないマヒ状態とのこと。警察も出動し、道路脇に路駐したクルマの駐車違反まで始まったそうで...。ロープウェイ方面からのアクセス道も観光バスが数珠繋ぎで大渋滞だし...残念無念!オオルリちゃんよ、さようなら(涙)
『ま、こんなに人が多かったらオオルリも出てこないかもね。』負け惜しみを呟きつつ、僕らは隣の谷・朝明渓谷の三重県民の森へと向かう。平日とそれほど人出の変わらない県民の森。駐車場にカリーちゃんを停めて森の中を散歩するけど、広すぎて“声はすれども姿は見えず”であえ無く敗退(涙)。カリーちゃんに乗って朝明渓谷方面へと登っていくと...ん?
僕の目の前を真っ赤な野鳥が横切る。カワセミよりはぐっと大きくヤマセミより少しだけ小さい感じ。赤というよりオレンジというかメチャ派手な茶色というか...で、一部が本当に真っ赤な印象。一瞬のことで確たることは言えないけれど、あれはもしかしてアカショウビン?(口に出すのが畏れ多いけど)
すぐにともちゃんから停車命令(笑)。カリーちゃんを道端に停めて静かに林道を歩く。もちろんアカショウビンは見られないけど、何となく御在所でオオルリに遭遇した場所と似ている地形&植生に僕らの期待は高まる。
『あっ、アレ!...オオルリの声!ああっあの枝、オオルリよっ!』
僕らの目線の先、20~30mの見通しの良い枝にオオルリが留まって、例の美しい声でさえずっている!
鈴鹿スカイラインの通行規制で一旦は諦めたオオルリに別の場所で出会える奇跡!僕らはバードウォッチングの神さまに感謝する。
朝明ヒュッテまで上ったけど、去年の水害の爪痕が大きくて復旧工事の真っ最中ってことで、邪魔になってもいけないので、再びさきほどアカショウビン?を見かけた場所に戻り、カリーちゃんを道端に停めてダイニングを展開して鳥見ランチ。全開にした窓から涼やかな風が流れ込み、とても快適なランチタイムだ。
アカショウビンはもちろん、オオルリも一度っきりしか見られなかったけど、僕らは大満足。Azuがお友達とのHappy shopping♪から戻るまではまだまだ時間があるので、最近ご無沙汰なカワちゃんの池へと向かう。
僕らが到着した時に池にいたのはアオサギとカルガモ。人馴れしてない朝明の野鳥たちと違って、ここの鳥たちは僕らが近くにカリーちゃんを停めても全然動じることはなく、じっとこちらを見て僕らを品定め(笑)
安全と判断したのか、僕らのすぐそばにやってきて僕らを一瞥した後、水面を見下ろして漁の開始。
漁が始まると、それまでの“のほほん”とした目が急に怖い目になり、歩き方もドリフの空き巣みたい(笑)
バシャッ!
盛大な水音とともに彼の長いくちばしの先に何やら獲物が。わっ!ザリガニ!望遠レンズで覗くと、両手のハサミを動かして暴れるザリガニの目が哀れみを誘う。ゴックン!丸呑みしたアオサギは連続で4匹のザリガニを呑み込んで、お腹いっぱいになったのか、元の“のほほん”な目に戻って、花ショウブの茂みで自慢の黒い冠羽(かんむりばね)を風に揺らせている。
アオサギの漁に目を奪われてて、カワセミを探してなかったけど、対岸の水面スレスレの木の枝にチラチラと青いモノが見える...カワセミである。木の葉に身を隠しているつもりだろうけど、水面にしっかり姿が映ってるし(笑)。間もなく、カワセミ♂のカワ太郎も漁の開始。木の枝に囲まれて比較的凪いだ部分だとはいえ、風で波紋が起きて水面下が見づらいのか、木の枝から水中へのダイブを何度も繰り返しているけど、成功の確率は低いようだ。そんなカワ太郎に痺れを切らせたのか、♀のカワちゃんも登場して少し離れた枝に留まり、クチバシをパクパク動かせて声援を送る(笑)
『アナタ!お給料はまだ?しっかり働きなさい!』白目を剥いて(水に入る時はシャッターのような白いまぶたが目を覆う)何度もアタックを繰り返すカワ太郎の姿はまるで自分を見ているようで、思わずガンバレ!って応援したくなる僕だ。
何とか給料袋を奥さんに渡すことが出来た(笑)カワ太郎と奥さんのカワちゃんが揃って池を去ったので、僕らもカワちゃんの池を後にして、先週ともちゃんが満開の藤を観にいった時に野鳥が居そうで良い雰囲気だったというため池へと向かう。
池畔にカリーちゃんを停め、ちょっとだけお散歩。特に珍しい野鳥の姿はなく、エナガの群れがいたくらいだけど、家から10分の近場にしてはなかなかいい感じの森。ともちゃんが獣道に入っていった後、僕はツグミやセグロセキレイ、そして夕暮れですっかり暖色に変わる池の風景を眺めながら、カリーちゃんでコーヒーを煎れてのんびり。
カリーちゃんを買うと決めた時は、カヌーやカヤックのトランスポーターとして、P泊を繰り返しながら日本列島を縦横無尽に走り回る“ハード”な使い方ばかり想像していたんだけど、実は今日みたいにバードウォッチングの鳥見小屋としてや、ありふれた自然の中でのんびり寛ぐのに最高のクルマだよなぁってことを実感した。
『ねぇ、カリーちゃんって銀色じゃない?これって迷彩色に塗ること出来る?』と、ともちゃん。
ヲイヲイ。
by papapaddleraki
| 2009-04-29 23:22
| -バードウォッチング