2006年 07月 20日
日本が沈没しない日本沈没 ★☆☆☆☆
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映画が終わったのは昨夜、日付が変わる15分前。今日も学校があるというのに何ともイケナイ父親である(笑)。昨夜、僕がMasaと一緒に観た映画は『日本沈没』。(Azuはテポドン2のニュース以来、この手の人が逃げまどう映像が怖いということで、ともちゃんとともに家で『アメリ』のDVDを観てお留守番)
もちろん僕は7歳で1973年の初版を読み、TVドラマを欠かさず見て、映画も観に行って、“ああっ!京都が沈んでいくぅ!”と半泣きになった世代だし、Masaも中間テストの前日に上下巻を一気に読んでしまったばかりなので(僕もMasaの文庫を借りてもう一度読み返したばかり)この映画だけはどうしても一緒に観たかったのだ。
映画の感想は...ここに書いちゃうとストーリーのネタバレになるので控え目にしておこうと思うけど、シネコンから我が家まで、OUTBACKの窓を開け放って涼やかな風に吹かれながら話した内容を少しだけ書くと、“日本が沈没しない『日本沈没』ってのはどうなんだろ?”僕とMasaの意見が一致したのはこの点。
午前中に観た『The Da Vinci Code』が原作にほぼ忠実でキャスティングもイメージ通り(ともちゃん談)だったのとは逆に、この映画は、全く別物のストーリ-とミスキャストとも言える配役にがっかりで、売り物の特撮もストーリーとの整合性がほとんどなく、また自分の国が崩壊する映像なのに悲しさを感じないのが非常に違和感があった。たぶん、この映画を作った人の多くが愛国心...と言うか、日本の美しい自然や風土、文化をあまり理解していないのではないか?と思いたくなるような描写が残念だった。
ハッキリ言おう。TVドラマも映画も1973年版は特撮はちゃちだったし、破壊シーンのオンパレードで人間のドラマは充分に描き切れていたとは言い難いけれど、それでも怖くて泣けた。
それに対し、2006年版はたぶん最先端の映像技術と科学的根拠をベースに、人間ドラマをメインに描こうとしているけれど、俳優さんたちがリアルな恋とか人間愛とかヒロイズムとかを演じ切れていない故に、観客をスクリーンの中に引きずり込み、疑似体験を体験と錯覚させるだけのパワーが足りない。僕は2時間15分の間、スクリーンの枠が視界から消えることがなく、ずっとワーナーマイカルの座席に座ったままの自分を意識し続けた。
Masa『小説はゾクゾクしたのにね。』
僕『1作目も怖くて夢に出て来たぞ。』
Masa『1作目がちゃちぃのに怖くて、2作目がストーリー変えてつまんないのって、何だかキングコングみたいだね。』
僕『ワハハ...確かに!じゃ、3作目に期待出来るかもな?』
Masa『それまでに日本が沈没しちゃったりしてね(笑)』
ま、日本は沈没しないかもしれないけど、こんな映画作りをしてると、“日本沈没”の3作目が上映される前に日本映画界は沈没しちゃってるかも。
もちろん僕は7歳で1973年の初版を読み、TVドラマを欠かさず見て、映画も観に行って、“ああっ!京都が沈んでいくぅ!”と半泣きになった世代だし、Masaも中間テストの前日に上下巻を一気に読んでしまったばかりなので(僕もMasaの文庫を借りてもう一度読み返したばかり)この映画だけはどうしても一緒に観たかったのだ。
映画の感想は...ここに書いちゃうとストーリーのネタバレになるので控え目にしておこうと思うけど、シネコンから我が家まで、OUTBACKの窓を開け放って涼やかな風に吹かれながら話した内容を少しだけ書くと、“日本が沈没しない『日本沈没』ってのはどうなんだろ?”僕とMasaの意見が一致したのはこの点。
午前中に観た『The Da Vinci Code』が原作にほぼ忠実でキャスティングもイメージ通り(ともちゃん談)だったのとは逆に、この映画は、全く別物のストーリ-とミスキャストとも言える配役にがっかりで、売り物の特撮もストーリーとの整合性がほとんどなく、また自分の国が崩壊する映像なのに悲しさを感じないのが非常に違和感があった。たぶん、この映画を作った人の多くが愛国心...と言うか、日本の美しい自然や風土、文化をあまり理解していないのではないか?と思いたくなるような描写が残念だった。
ハッキリ言おう。TVドラマも映画も1973年版は特撮はちゃちだったし、破壊シーンのオンパレードで人間のドラマは充分に描き切れていたとは言い難いけれど、それでも怖くて泣けた。
それに対し、2006年版はたぶん最先端の映像技術と科学的根拠をベースに、人間ドラマをメインに描こうとしているけれど、俳優さんたちがリアルな恋とか人間愛とかヒロイズムとかを演じ切れていない故に、観客をスクリーンの中に引きずり込み、疑似体験を体験と錯覚させるだけのパワーが足りない。僕は2時間15分の間、スクリーンの枠が視界から消えることがなく、ずっとワーナーマイカルの座席に座ったままの自分を意識し続けた。
Masa『小説はゾクゾクしたのにね。』
僕『1作目も怖くて夢に出て来たぞ。』
Masa『1作目がちゃちぃのに怖くて、2作目がストーリー変えてつまんないのって、何だかキングコングみたいだね。』
僕『ワハハ...確かに!じゃ、3作目に期待出来るかもな?』
Masa『それまでに日本が沈没しちゃったりしてね(笑)』
ま、日本は沈没しないかもしれないけど、こんな映画作りをしてると、“日本沈没”の3作目が上映される前に日本映画界は沈没しちゃってるかも。
by papapaddleraki
| 2006-07-20 11:48
| -映画