2017年 07月 30日
いい塩梅。
|
『どうするも何も、やるしかないっしょ!』
定時で仕事を終えて帰宅した僕が休み間もなく始めたのが、炭の火熾し。今夕は先週の北山村観光筏下りの帰り道、お気に入りの肉屋さんで仕入れてきたお肉を使ってお庭でBBQなのだ。
僕は週に1日しか休みがなく、しかもその貴重な休日はほぼ100%野遊びに出掛けてヘトヘトになることが多いので、普通のご家庭のように休日を自宅でのんびり過ごすってことが出来ない。しかも家事一般をともちゃんに任せっきりで、大工仕事以外、家のことは何一つやらない最後の"昭和ジェネレーションの旦那"ということで、たまにはBBQで主婦を家事から解放してあげる日もあっていいのかなってことで。
(ほんのちょっとした気遣いが、熟年離婚の危険性を低減する...何かの本にそう書いてあったっけ。今、この年でヨメはんに逃げられたら、もう次がないハゲで冴えない中年オトコの人生は”ジ・エンド”だしね...苦笑)
確かに雲間から覗くお月さまを見上げながら炭火でお肉を焼いて、ビールをグビグビ飲んでると、ダイニングテーブルで向かい合ってるよりもずっと話が弾んで楽しいし(時間を忘れて夜中まで話し込んでしまいそう)。
と『昨日の同窓会でね、みんなに"どうして結婚して30年も経っていつも一緒に過ごしてるの?”って訊かれちゃった。』
あ『どうしてって言われても...』
と『理由なんてないもんね。』
あ『あ、でも一つだけ挙げるとしたら、みんなハンサムだとか高学歴で高収入とか少しでも"条件の良いオトコ”を選んでるやん?自分との相性じゃなくさ。モテる男は"次”があるけど、絶望的に能力とかチャンスがない人生を諦めてる人を選べば...って、まだ現実を受け入れたくはないけど(苦笑)。』
と『あ、でも、それってワタシみたいに”モテないオトコ"を選べってこと?なんかビミョー(苦笑)』
あ『ドラマじゃないけど「私の夫は女にモテない」ってのはやっぱり寂しいかな?』
と『ワタシだけが"良さ”を知ってるってヨロコビはあるけど、カスを掴んだ感もアリよね(笑)』
あ『カスで悪かったなっ!(涙)でも長い目で見たら"塩梅”って大切だと思うぜ。妥協とか打算とかじゃなく"塩梅”。』
と『確かにね〜。ハゲは見慣れるけど、一緒にいて"疲れない”って大事よね〜。』
あ『・・・』
若い頃に比べると、僕の仕事の都合や体力や気力の衰えもあって、野遊びが"安近短”で、遊びのレベルも"なんちゃって”になって、キャンプに行く機会が激減して...もし相方が本格アウトドアが大好きな女性だったら、きっと『こんなにつまんない!』って早々に見捨てられてるに違いないけど、有難いことにともちゃんはテントよりホテル、BBQより上げ膳据え膳な、アウトドア嫌いで都会志向のインドアガール。
5分で準備出来て、BBQが終わったらまたまた5分でお片づけを済ませて、シャワーを浴びてスッキリした後、20:00からの大河ドラマを楽しめる程度の"日常アウトドア"がちょうどいいみたいで何より何より(笑)
正直に言うと、若い頃は一人でテントを買ってくるような"イケイケ”なアウトドアな奥さまを羨ましく思ったこともあったけど、この歳になると、誘ったら渋々付いて来てくれる程度の...お庭でBBQでも充分に楽しんでくれるぐらいのインドア志向の奥さんがいい塩梅(あんばい)でヨカッタ!と感じるんだよね。
ブサイクでアタマが良くなくおまけにハゲで(苦笑)、高学歴でも高収入でもないし、趣味も仕事も"なんちゃって"で洒落た台詞も言えない"底辺のオトコ"だけど、一緒に居て一番疲れないらしい彼女にとっての僕。
そして僕の遊びにイヤイヤながら付いて来て、それなのにフィールドでは誰より楽しそうに遊べる僕にとっての彼女...人生の伴侶って相対評価じゃなく絶対評価。大切なのは相性なわけで...。
そんな意味では僕らはお互いが意外にいい"塩梅”なのかもしれないね。
by papapaddleraki
| 2017-07-30 20:02
| -野遊び