2016年 11月 14日
薪ストーブは4度暖かい
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ジャズの流れるNさんの山小屋で薪ストーブの炎を眺めながらコーヒーを頂いて四方山話を楽しみ、原木の引き揚げ方に頭をヒネる。
Nさんは、19年前、薪ストーブライフの入口に立つ僕にこんなことを言った。
『昔、ある人がこんなことを言った"薪ストーブは4回暖かいんだ。"ってな。
木を切るために森へ入ってチェーンソーを使えば真冬だって汗ばむほど暖まる。庭で無心で薪を割るとまたまたホカホカ。ストーブに入れて火を着けるとやんわりと体が暖まる。これが3回目だな。そして家族で炎を眺めながら会話を楽しむと心が暖かくなるんだな...。ほら、4回だ(笑)。』
見た目に似合わず詩人なんだけど、森林組合を退職してからは、自宅に居ると奥さんに邪魔者扱いされるので、こうして山小屋で過ごすことが多いらしい。何だか未来の自分を見ているようで切ない(爆)
根っこの部分でΦ68cmあって手に負えないので、○○くんに何とかしてもらおうと思ってさ...とのこと(^-^)なんだけど、薪作りを始めた1997年当時、気力体力ともに最盛期の32歳だった僕がヨボヨボの51歳になったってことはNさんも70代。確かに腰を痛めて背骨にボルトが何本も入って森林組合を引退したNさんにコイツを動かすパワーはもうないだろうなぁ。
僕のチェンソーSTIHL MS240でも両側からバーを入れてギリギリの太さだし、玉切りしても持ち上げられる重さじゃないので、ユニックかHONDA 力丸の力を借りないと持ち帰れないっぽい。
でもこれだけあれば、この冬の薪割りダイエットは存分に楽しめそう♪って全身の細胞がいっぺんにワサワサと活性化し始める僕らは、やっぱりヘンタイ...よくよく考えてみると、雨の平日の昼時に71歳と51歳のおっさん二人がコーヒーをすすりながら原木の運び出し方をあーでもないこーでもないと話し合ってるのって、とても奇妙な光景。
オール電化の時代に、時代遅れで原始的な薪ストーブの炎に魅せられ、薪作りから自分の手でやってみようと思い立ち、20年近く飽きないなんて奇人変人同士...気が合うのは当然のことなんだろうけど、時間が許せばこのままずっとお喋りしてたい昼下がり。
薪ストーブが暖めるのは4回じゃなく5回なのかもしれないと思ったりして。
by papapaddleraki
| 2016-11-14 14:33
| -薪ストーブ