2015年 12月 05日
涼しさや ほたりほたりと 松ふぐり
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『風が強いし、クリスマス用の松ぼっくり落ちてないかな〜?』って鯖さんの書き込みを読んで、出勤前に公園に立ち寄って松ぼっくり拾い。
この公園に落ちてる松ぼっくりはただの松ぼっくりではなく、大王松(だいおうしょう)*1と言う北アメリカ東南部(フロリダ半島辺り)原産の松の松ぼっくり。
実は我が家の近く、ムスコたちの通ってた小学校の正門前にもあって、この季節になると子供たちは競って早起きして、大王松の松ぼっくりをゲットするのを楽しみにしていた記憶がある。
*1 大王松
マツ属の中でもっとも長い葉を持つのでこの名がついた。北アメリカの東南部が原産地で、本来の樹高は40m(11階建てのビルと同じ)を越えるが、日本ではその半分程度にしかならない。葉は3本づつ出る三葉松であり、葉の長さは老木では20~25cm、若木では長さ40~60cmに及ぶ。球果(マツカサ)は長さ15~25cmと大きい。北米では建材として利用されるが、日本では葉が花材として生け花などに用いられ、庭園や公園に植栽される。
解説にもあるように、大王松の松ぼっくりの特徴は、その大きさ。普通サイズで長さが15cmほどで、大きいものは25cmを超える(写真にある普通の松ぼっくりと比べると、その大きさの差が歴然)。
そのバカバカしいぐらいの大きさから、様々な用途で割と人気があるようで、ヤフオクでも結構な高値で取引されているし、今朝、朝一番で僕が駆け付けた時にも、ゴミ袋いっぱいに拾い終えたお爺ちゃん(まるでサンタさんみたいだった...笑)とすれ違ったし。
ま、松ぼっくりを拾っても、クリスマスの飾りにするぐらいで、他に何かに使うってわけではないんだけど...こうして“戦利品”を眺めてるだけで、何だか嬉しいのは僕がまだ子供だからか?
あ、でも、出勤前にいそいそと公園に行って、ニコニコしながら松ぼっくりを拾う50オトコ...僕はそんな自分が決して嫌いではない(苦笑)
ちなみに 其の壱
ことわざは「焼け“ぼっくり”に火がついた」ではなく「焼け“ぼっくい”に火がついた」が正しい。
"ぼっくい"は“木杭(ぼくくい)”や“棒杭(ぼうくい)”が口語から変化したもので、一度焼けて炭化した木は着火しやすいことから、すぐに燃上がる関係...特に男女の恋愛関係の喩えとして使われるようになったらしい。
ちなみに 其の貳
では“ぼっくり”の意味は?僕は今日まで「ぼっ」と開いた「栗」という意味だと思ってたんだけど、調べてみると衝撃の事実が!
松ぼっくりの語源は“松ふぐり”。そう、あの、男性の下腹部にぶら下がっている●●のこと。“松ふぐり”が“松ほぐり・松ぼくり”に転じ、それがさらに転じて現在の“松ぼっくり”という言葉になったらしい。
涼しさや ほたりほたりと 松ふぐり by 正岡子規...そうだったのか!
by papapaddleraki
| 2015-12-05 09:08
| -野遊び