2015年 09月 13日
ごはんよ〜♪までの一時間
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何となく勘付いてはいたけれど、改めてブログを読み返してみると、今年は僕の休日があまりお天気に恵まれないことを実感する。
なかでも水遊びのベストシーズンである8月後半から9月前半、台風や秋雨でカフェ、映画、カフェ、映画、映画と野遊びは皆無。もちろん水害に見舞われた地域の方々のことを思えば、そんなことで落ち込んだり嘆いたりしている場合ではないし、家族が元気でフツーに暮らせていれば、それ以上を望むことはバチ当たりなんだけど....。
若い頃は悪天候やバッドコンディションに遭うたび、『川は逃げない』『海は逃げない』と呟いて自分を慰めてたけれど、人生の残り時間を意識するようになるこの歳ともなると、野山海川はこの先ずっとそこにあり続けても、自分がそこに行けない、あるいは自分がもう居ないかもしれないという不安が付きまとうものだ。
ただ、休日のお天気が今ひとつなぶん、それ以外の日はとても良い日が多くて...仕事場の窓を開け、混じりけのない真っ青な空を見上げながら、この青い空の下でたくさんの人の笑顔が弾けているんだろうなって思うだけで、何だか幸せな気持ちのお裾分けを頂いたような気になることが出来る。そう、仕事の日にbeautiful dayだと悔しくて悔しくてしょうがなかった若い頃とは、少し違う心持ちになれることが、歳を重ねるってことなのかなとも思う。
フィールドに出られないぶん、ここ最近は自分ちの庭で野遊び“ごっこ”を楽しむのが、最近のマイブーム。特に何をするわけでもないけれど、仕事を終え帰宅した後、夕食までの一時間足らずをウッドデッキに吊るしたハンモックでゴロゴロしながら庭にやってくるチョウやトンボ、電線に留まる野鳥などを眺めて過ごし、西に傾いたお日さまが山の稜線に沈み、ひたひたと夕闇が迫ってくる空の色の変化を楽しむ...自然の中に身を置くことが出来ない欠乏感を満たすための大切な時間だ。
少し茜色を帯びた白い雲が流れる空、夕陽にそのクリアな翅をキラキラ輝かせながら舞い飛ぶ何十尾ものアキアカネ、まるで“定期便”みたいに同じ飛行ルートを何度も何度も飛ぶオニヤンマ、ブンブンと派手な羽音を響かせるまん丸なクマバチ、まるで僕のことが好きなんじゃないかってぐらいにまとわりつくアゲハ、そして、紺碧の空に突然現れる一番星...
ともちゃんの『ごはんよ〜♪』の声が聞こえるまでの一時間、つかの間の小さな自然とのふれあい。
今の僕にはとても大切な時間。
by papapaddleraki
| 2015-09-13 22:21
| -野遊び