2014年 05月 12日
河原キャンプのひと工夫
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河原にはランクがあることをご存知だろうか?
人の頭ほどもある大きな石がゴロゴロ転がっている場所もあれば、細かな砂地、疎らに草が生えている場所など...河原には様々な地面があるんだけれど、キャンプサイトとして最上級なのは植物が生えず、裸足で歩いても痛くないぐらい...1cmほどの玉砂利が敷き詰められたフラットな場所だ。
河原と言うものは広さや形状は色々あるけれど、大抵は川がカーブしてる内側に広がっていることが多い。川が蛇行しアウト側に流れがぶつかることで流れに渦が生まれ流速が落ちることで質量の大きなものから順に沈み、堆積して生まれるのが河原だからだ。
一般的には流れが速い上流側が石の粒が大きく、下流側に向かうと少しづつ粒が小さくなり、最後まで水に浮かんで流される砂が最下流側に堆積する。(最下流側に土や泥が堆積するような川はあまり魅力的じゃないので川遊びすることは少ない...苦笑)
そんなわけで、僕らがキャンプサイトとして選ぶのは川のカーブのエイペックス(カーブの頂点)を少し越えた辺り。その辺りの玉砂利がちょうど良い大きさで、しかも増水時にクルクルと渦を巻きながら流木をトラップするポイントにもほど近いので薪を集めやすいし、河原の下を伏流することで緩速ろ過された透明な水が湧いていることが多く、川遊びに少し慣れた人は必ずこの場所にテントを張るものなのだ。
【参考資料】「川の流れ」 9.河原
細かな玉砂利が敷き詰められたフラットな河原。断熱のために一応はエアマットを敷くものの、そういう地面は直接寝転がっても大丈夫。草が生えないような場所にはほとんど虫もいないので、運良くそんな河原に上陸出来たなら素晴しい夜を約束されたも同然なんだけど、唯一の欠点はそういう場所はペグダウンが出来ないってこと。
テントにしてもタープにしてシェルターにしても、地面にペグを打ち込んで幕体を立ち上げるor固定することが前提になっているのに、ペグが使えないというのはとても不便で危険なこと。大抵は上流側から大き目の石を運んで来て別途準備した細引き(ロープ)で固定したり、mont-bellとかから出ていたメッシュアンカーに小石を詰めて重りにしたりするしかないけれど、良く出来たテントなら設営に5分と掛からないのに、アンカリングに結構時間が掛かってしまうことが多く、僕ら“河原の民”にとっては悩みのタネなのである。
そこで今日の昼休みは河原専用アンカーを手作り。
まずはホームセンターで25mmのナイロンベルト10mとプラスティック製のバックルを買って来て、ポンチで下穴を開け、グロメットプライヤーでグロメットを打ち込んで、カラビナを取り付けるだけ。(僕は以前から持ってる道具を使ってるけど、今はポンチ、グロメットプライヤー、グロメットパーツは全て100均で手に入る)
河原の石に直接巻いてベルトを締めるもよし、太めの流木に巻いて流木の上に石を積むもよし...ちょっとした工作だけど、これがあるだけで河原のテント設営がとてもスムーズで楽になりそうだ。
by papapaddleraki
| 2014-05-12 15:02
| -手づくり