2013年 04月 16日
薪ストーブシーズンの終わりに。
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薪ストーブを焚いているという話題になると、よく尋ねられるのが一年間に消費する薪の量。そしてその答えを聞いた人のほとんどが薄ら笑いを浮かべ、決まってこう言うのだ。
『どうして、薪ストーブ“なんて”焚くの?』
確かに5tから6tという量の薪を焚く2年前に準備することは一般的には苦役以外のナニモノでもないと感じられるだろうし、そんな時間があったらもっともっと遊べるのにって思われるのは当然のことかとも思う。でも、僕の脳裏には“お父さんにしか出来ないこと”を黙々とこなす祖父や親父の姿が焼き付いてて...。
昔は家族で一番の物知りで、力持ちで、家族にとって“社会の窓”でもあった父親...そんな古臭い父親像を表面上は小馬鹿にしているくせに、実は秘かに憧れを感じ少しでも近づく手段として(普段から“akiちゃん”とか呼ばれてあまりに不甲斐ない夫であり父であるゆえに...涙)、薪の重量感に父親としての手応えを感じ、自分の手で家族を暖める実感を感じたいのではないか?
僕は薪作りに感じる他では得られない充実感をそんな風に自己分析している(意外と古い人間なのかも...笑)。
昼間の気温が20℃を超え、いよいよ春本番。去年の10月から連日連夜24時間燃焼を続けて来た薪ストーブも消えていることが多くなり、シーズンの終わりを迎えようとしている。去年の秋、一昨年に新設した薪棚に積み上がっていた7.5tの薪も今では1.5tあるかないか...ここ数年は5t程度の消費量だったけど、今シーズンは寒い冬だったこととほとんどお出掛けしなかったこともあって6t近くの薪を焚いた、近年稀に見る薪ストーブの活躍したシーズンだったように思う。
今日現在、我が家に備蓄した薪は一昨年の秋の割った一年モノが5t、去年の夏に割った半年モノが6tの合計11tほど。優に我が家をあと2年...来年2013-2014と再来年2014-2015の2シーズン暖めてくれる薪を確保してるけれども、その次、僕が50歳になる年の薪の準備をそろそろ始めなくてはならない。
僕が薪割りを始めたのは1998年の秋だから15年前のこと。15年前と言えば、筋力体力精神力が最もバランス良く充実した32〜3歳で、一日中ヘッドが5kgもあるマジック斧を振り回しても筋肉痛すら起きなかったけれど、今はほんの数時間、一度に2tも割ると翌日は寝込んでしまう程度しか体力が落ちているわけで、“一旦馬力”が利かないぶん、コツコツと少しづつ長く薪作りするのがアラフィフの薪作りなんじゃないかと思うのだ。
そんなわけで、昨日はいつもの場所でクヌギの原木を6tほど確保。昨日の昼休みにはデッキでチェーンソーのOH(オーバーホール)に取り掛かった。
1998年から15年間で少なくとも100tを超える丸太と格闘して、薪に換えてきた僕の相棒・STIHL020。人間の相棒と同じくすっかりオバちゃんだと思うので丁寧に分解&メンテナンス。
チェーンソーの命は切れ味。もちろん作業効率向上だけではなく、疲労軽減→安全性アップには欠かせない作業なので、目立ては女性に触れるのと同じような気持ちで慈しむようにそっと優しく、でも時には大胆に(苦笑)
完璧に仕上げたチェーンソーを使ってGW明けから梅雨入りまでにお山に運び込んで玉切りを終え、本格的な夏を迎える前にと去年夏にカリカリに研いだGransfors Bruks Large Splitting Axeで毎日少しづつ薪割りをして、来るべき2015-2016シーズンに備えようと思っている。
by papapaddleraki
| 2013-04-16 16:18
| -薪ストーブ