2012年 08月 07日
セミ捕り名人
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庭の生き物たちは、うりの存在をちゃんと心得ていてベランダに近づくことはないんだけど、例外は長年の地中生活を終えて地上に出てきたばかりの“世間知らず”なセミたち。『何、この家?メッチャ留まりやすいやん♪』と不用意にログの壁に留まった瞬間、2m近いジャンプ力でうりが跳び上って、両前脚でセミを挟むようにキャッチ!器用に口で咥えて(セミが死なないように優しく優しく...苦笑)網戸の下を潜り抜け、笑顔で階段を早足でタタタタと下りて、リビングに運ぶ。
わざわざリビングに運んで何をするのかと言えば、広い場所でそっとセミを離し、大慌てで室内を飛び回るセミをジャンプしてもう一度捕まえてみたり、部屋の隅に追い込んで前脚でちょっかいを出したり...要するにオモチャにして遊ぶのだ。
その様子に気付いた僕らが駆けつけると、うりはいつもの“猫背”から背筋を伸ばして居ずまいを正し、少しだけ顎を上げて僕らをキリッとした眼で見る...そう、まるで金メダルを取ったみたいに誇らしげに(苦笑)
部屋の中を狂ったように飛び回るセミを家族3人でワーキャー言いながら追い掛けて捕まえ、窓から外に放してやった後は、正座してキリリとした表情のうりの頭と喉を撫でながら...
『偉いねぇ〜!うり、キミはセミ捕り名人だねぇ〜。』
本当は大変迷惑なんだけど、ここで叱ると、またベランダに出て、もっと元気なセミを捕まえてくることになるので、ここは心を鬼にして誉めまくって、うりを満足させてやることが肝心なのだ。
ただ、リビングにセミが居ることに気付いて、無事捕まえることが出来る場合は良いけれど、最悪なのは、セミがうりから逃げ切って、まるでブローチか何かのようにその辺に留まってた場合。
『ウギャァ〜!』
階下からともちゃんの悲鳴が響き、な、何なんだ!と駆けつけると、冷蔵庫に留まってたセミがキッチンを飛び回ってて...僕的にはセミよりアナタの叫び声の方がビビるんですけど...。
セミを捕まえて庭に放して...今日だけで3匹目(涙)
セミ捕り名人...いやセミ捕り名猫の居る日常。
by papapaddleraki
| 2012-08-07 22:20
| -猫