2012年 06月 06日
Kiss of the goddess(Transits of Venus)
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OLYMPUS OM-D(x2 Digital Tele Mode)+SIGMA 50-500mm F4-6.3+1.4x Tele EC-14
金環日食、スーパームーン月食に続いて今日は金星の太陽面通過が見られる日。金環or皆既日食は現地に足を運ぶことを厭わなければ11月にオーストラリアで見られるし、スーパームーンはもちろん月食だって年に1~2度は起きる現象。でも、この金星の太陽面通過が今回を逃すと次は105年後の2117年...どんなに努力してもお金があっても、万人平等にチャンスは今日だけなのである(苦笑)
例によって普段はベッドでグズグズしてる僕が日の出とともに目覚め、外に出る。空を覆いつくす厚い雲...ホンマに天気予報通り晴れてくるのかな?と心配な空模様だ。でもまぁ、こういう天体ショウは“ダメもと”で準備をしておくことが大切ということで、OM-Dの設定を太陽観測用に変更し、自宅前にGITZOを据えて雲が晴れるのを待つ。
8:00少し前、中間テストに出撃するAzuを見送りがてら、外に出てみると全天の西半分が青空!しかも物凄いスピードで高層の雲が流れている。実際には見たことがないけど、福岡のYahoo!ドームの屋根が開くのってこんな感じなんじゃないの?って動き。
そして8:30過ぎ、ついに雲間から太陽が顔を覘かせる。すぐにOM-Dで追う。
おおっ、金星だぁ!
太陽を時計の文字盤に例えると8:30の辺りにくっきりとした黒い点。僕が昼間に金星を見た最初の瞬間だ。ただ、時々刻々とダイナミックな変化を遂げた金環日食と比べ、金星の太陽面通過はとってもジミ(苦笑)。ずっと見てるわけにもいかないので、露出を変えて数ショット撮影して適正露出を決めたあとは、30分ごと(大体だけど)に一枚づつというペースで撮影を続ける。
今日はOLYMPUS OM-Dに初めてFlashAirを挿して撮影。GITZOに固定したOM-Dで撮影した画像が、アンプラグドのままで即座にiPhoneのSafariに表示されるという不思議...Macを介することなくそのままiPhoneでアップ出来るってのは相当に便利だ。(実はこれまでiPhoneのカメラに取り付けるテレコンやフィールドスコープアダプタなどを物色してたけど、これならiPhoneのカメラをグレードアップする必要性はなくなりそう。)
■photo:iPhoneからOM-DのFlashAirにアクセスしたSafariの画面キャプチャー
SIGMA 50-500mm F4-6.3+1.4x Tele EC-14で1400mm相当のレンズでx2のDigital Teleconversion Mode...つまり2800mmだと太陽の直径がファインダーギリギリ。
そんなデカい太陽が音もなくじりじりとファインダーの中を移動していく様子を見て、コペルニクスさんはつくづく偉大なな人だなぁと思う。どう想像したって自分の足元の地球が回っているようには思えなくて、逃げるお日さまを金星くんが追い越していくようにしか見えないんだもん(苦笑)
日食の時はお月さまをお日さまが追い越して行ったし、今日はそのお日さまを金星くんが追い越していく...駆けっこだったら1位金星くん、2位お日さま、3位お月さまだな、なんてバカなことを考えながら世紀の天体ショウを見上げる。
午後1:30、金星が太陽の4時の位置に至っていよいよ天体ショウはクライマックス。今日の金星の太陽面通過で僕が学んだことは...
金星が恒星ではなく岩石で出来た惑星であること。
地球より内側の軌道を回ってること。
ちっぽけな存在であること。
休みの日に太陽にカメラを向けてるヒマ人であること(苦笑)
色んな事実をこの目で見た瞬間(苦笑)
でも、小難しいことをアレコレ考えるより、
『キャー、カワイイ!何だかスナメリの横顔に似てるわねぇ〜♪』
...という
by papapaddleraki
| 2012-06-06 21:25
| -写真