2012年 05月 02日
THERMAE ROMAE ★★★☆☆
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お天気が良ければ宮川にでも行こうか?なんて思ってたけど、残念ながら大雨警報発令中。三重県南部や伊賀地域では洪水被害や道路の通行止まで出ている状況。しかも急遽Masaが帰省するという知らせも入り...じゃ、映画でも見に行くか!ってことで話題の『THERMAE ROMAE』を観に行くことになった。何だか映画館でホットドッグやナチョス、そしてバケツみたいに大きなカップに入ったポップコーンをポロポリパクパクしながらクスクス笑いしたい、そんな気分なのだ。
『THERMAE ROMAE』はマンガ大賞2010、第14回手塚治虫文化賞短編賞、「このマンガがすごい!」2011年版オトコ編2位など、賞を総ナメにしたコミックの実写映画化で、以前コミックが話題になった時にチラ読みしたことはあっただけに、古代ローマの浴場専門の技師・ルシウスを日本人の阿部寛さんが演じる違和感に耐えられるかどうかが、この映画を楽しめるかどうかのカギなんじゃないかな?そんな風に感じながら映画館に足を運んでみた。
結果から言えば、阿部ちゃんのローマ人は全く違和感なし。ハドリアヌス帝の市村正親さん、ケイオニウス役の北村一輝さん、アントニヌス役の宍戸開さん、我が国屈指の“濃い顔”俳優さんたちの演じるローマ人も実に見事にイタリア人俳優やエキストラの中にとけ込んでいて違和感なし。
少なくとも、日本人俳優が演じるブロードウェイミュージカルのような“痛い”感じはない。
ただ、それはこの作品が、心のどこかで本物のイタリア人の中に入ったら、やっぱり日本人やん!(爆笑)ってなツッコミを入れられるコメディだからで...彼らが大真面目に古代ローマ人を演じれば演じるほど可笑しみが増すという、何とも高等な笑いがあった気がする。
風呂好きというたったひとつの共通項で結ばれた古代ローマと現代のニッポン。その中で生まれるカルチャーショックを決して大笑いではない、クスクス笑いのシーンで繋いでいく...少し温めの温泉にゆったりした気分で浸かっているような映画。
そんなわけで、この雨のGWにぴったりの映画は★★★。★5つの映画が観たい日もあれば、★3つがちょうど良い日もあるってことで...ただ一つ残念だったのは“濃い顔”我が三重県代表の平井堅くんが出演してなかったこと(爆笑)
by papapaddleraki
| 2012-05-02 19:22
| -映画