2011年 10月 11日
絶対鈍感
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「ある音を聞いて、その音の高さ(音高)について音楽で決められた名前(音名)を、他の音と比較せずに即座に言い当てることができる感覚」(wikipedia)である絶対音感は良く知られるところだけれど、僕の周りには、何十種類ものお酒を全て言い当てることが出来る酒飲みさんだとか、一度持ち上げてみただけでその石の重さを100g単位まで言い当てる石工さんだとか、無造作にチェーンソーの刃を入れるだけで全てピッタリ同じ長さに切る森林組合さんとか(笑)...生まれ持った才能ではなく、訓練や経験によって驚異的な能力を身に付けた人も多い。
そんな中、僕は紛れもない「絶対鈍感」。五感の鈍さに加えて、勘(第六感)まで鈍いってことは、たぶんセンサーである目や耳や舌や皮膚が鈍いというよりもむしろ、それを司る脳ミソが鈍いってことなんだろうなぁなんて、この歳になるとちょっと諦めムード(涙)。
そんな中、ただ、ひとつだけ他人より少し秀でているなぁと、密かに自負しているのは色の感覚。
例えば昨日の続きの絵を描こうとした時に、絵の具の混ぜ方の記憶がなくても、塗られた色を見ただけでどれとどれを混ぜたらこの色が出来るかが、考えることなくすぐに出来てしまうこととか、その場にない色...例えば、家にあるFIAT 500Cの赤を記憶だけを頼りにカー用品店のタッチアップペイント売り場で、迷うことなく近似色を探し当てることが出来るとか(細かいなぁ...苦笑)。
とにかく、あ、これ同じ色!ってピピッと来るというか、その色だけが浮かび上がってくるというか...たぶん見る夢が全てオールカラーであることとかにも関係があるのかもしれないけれど、僕の少し鳶色がかった目は相当細かな違いを認識できるようだ。
ただ、それゆえにちょっとした色の違いに敏感というか、許せないというか、そういうデメリットもあって、気になりだしたら最後、全部塗っちゃうまで納得出来ない神経質さもある。
そんなわけで、お昼休みにログハウスの裏側にある太陽熱温水器の巨大なタンクとエアコンの室外機をペンキで塗り塗り。このタンクが白だからって誰ひとり困らないし、エアコンの室外機なんて裏のお宅からすらも見えないわけだし、塗ってどうなるってわけでもないのは頭では分かっていても、思い立ったら最後、塗らずにはいられない!
これで色と色の組合せ...カラーコーディネートのセンスがあるとか、そういう感覚をも併せ持っていたら、いかにも人生に有益そうだし、その関係の仕事とかに就いて実用的なんだろうけれど...残念ながらその手のセンスは全くなく、ペンキの買い間違いが絶対ないって程度のメリットなのがご愛嬌(涙)
by papapaddleraki
| 2011-10-11 15:44
| -ログハウス