2011年 07月 15日
作る愉しみ...endless!
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サンルーム南面の網戸に引き続いて、その反対側・カヌー倉庫北側の勝手口の網戸を作ってみる。夏を涼しく過ごすために最も大切なことは、風の通り道をデザインすること...南面の網戸からスムーズに風を取り入れるには、その反対側=北にも網戸が必要なのだ。
勝手口の扉は幅754mm x 高さ1740mmとディメンション材で作るにはちょうどいいサイズということで、水曜の紀州某清流の帰り道にホームセンターに立ち寄って、1x4の6ftを1本と網と押さえゴムを購入する。前回は初回ということでついつい夢中になって1時間47分48秒(苦笑)という短時間で作り上げてしまったけど、今回はじっくりと工作を楽しもうということで、少しペースを落としてのんびりと。
昨日の昼休みは1x4を半分に割って、縦枠と横枠の部材をカッティング。
夕方はルーターでの溝掘りとコースレット&木工ボンドでの組立てと塗装。
今日の昼休みは網張りと蝶番での勝手口への取り付け。
...それぞれ15分~20分づつ、実にスローモーな作業。
そして今夕は、ホワイトパイン(12 x 15mm) をカットして戸当たりと閂錠をを取り付け、粗大ゴミに出す前に取り外してあった古い食器棚のマグネットキャッチと真鍮の取っ手を木ネジで固定し、最後に戸当りと窓枠をガードラックで塗装して、完成。
『何だか、外国の家みたいになっちゃったわねぇ。』
夕暮れの“内覧会”でのともちゃん。
『そう、あれは確か...「マディソン郡の橋」だっけ?メリル・ストリープがクリント・イーストウッドを家に招き入れるシーン、こういう網戸越しじゃなかったっけ?』
『でも、あのシーンにはドアの隣に“生ゴミイーター”は置いてなかったような気がするけど...苦笑』
ま、いずれにしても、開閉式だけに前回の固定式の網戸に比べると多少は工作精度が求められるはずだけど、イイカゲンで不器用な僕の手ですら設計図も微調整もなしでピッタリに出来上がったのは何より何より。
あとは、ここに詳しくは書けない防犯上の工夫(ヒント:ハイテクのセンサーです)を施して、完成。
風の流れ...南と北に入口と出口を設けて風の“動線”をデザインしてやると、ほとんど風の吹かない真夏の昼間であっても風鈴が鳴る程度の風は吹き抜ける。たぶん、夜になると西の森から昼間の温度を保ったままの海へ爽やかな西のそよ風が入るのと同じ理屈で、日陰で比較的気温の低い北面(気圧が高め)から日光が当って温度が高い南面(気圧が低め)へ...温度差を利用した穏やかな空調が実現する。
今朝は肌寒さで目を覚ましてタオルケットを首まで被る涼しさ!
少しばかり風通しを良くするだけでエアコンなんて必要ないんだなぁって、現代の高気密住宅とは反対の...従来の日本家屋が目指すものと同じ効果が得られて、“作る愉しみ”に加えて“考える愉しみ”と“工夫する愉しみ”を味わうことが出来た網戸作りだった。
【自作木製網戸 part.2】
構想一瞬、作業時間2時間58分08秒(笑)
1x4 6ft SPF材¥248x1_______________¥248
ホワイトパイン(12 x 15mm) ¥108x 2 _____¥216
交換用網(20メッシュ)900mm x 2000mm__¥258
押さえゴム4.5mm 7m__________________¥178
閂錠_______________________________¥615
*蝶番、マグネットキャッチ、把手は不要になった家具から流用
合計______________________________¥1515
作る愉しみ__________________________endless
by papapaddleraki
| 2011-07-15 22:08
| -手づくり