2011年 04月 12日
春の使者、来たる。
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OLYMPUS E-3++ZUIKO-D 70-300mmF4.0-5.6 Click on image to enlarge
日曜日に奈良でツバメが飛び交ってるのを見て、去年6月の“ツバメ5兄弟”を思い出した。
巣立ち直後のあどけない姿で危なっかしい飛行訓練をやってた5羽のヒナたち...毎朝毎晩挨拶をしてた僕に心を許してくれたのか?近づいても決して逃げようとしなかった円な瞳のあの子たちは今どうしてるのかなぁ?
誰もが知ってる通り、ツバメは渡り鳥だ。冬を日本から遠く離れたマレー半島、フィリピン、台湾、オーストラリアで過ごし、春になると子育てのため日本に渡ってくる。渡りの時は太陽を目印に平均60km/h(最高200km/h)のスピードで1日に300km以上飛ぶこともあり、南西諸島に到着してからは大体9℃の等温線に沿うように日本列島を縦断、事故などで命を失わない限り巣立った巣に帰って来ることが多いらしい。
ただし、自然の掟で翌年、同じ巣に戻ることが出来るヒナは20%ほど(巣立ち前を含めると12%しか生き残れない)...ってことは、去年の5羽のヒナたちのうち1羽は戻って来れるのかな?
こんなことを考えながら帰宅すると、頭上から「ツチクッテムシクッテシブ〜イ(土食って虫食ってしぶーい)」という鳴き声が!おおっ、ツバメだっ!美しいハーフムーンを背景に我が家の前の電線に留まってさえずっている美しい♂の個体。でも、この個体があのツバメ5兄弟の1羽なのか...見分けがつかない(当然...笑)
ただ、僕がカメラを向けても例のツピーツピーってな鋭い警戒音を発することなく、僕の方をちらりと見ては、空に向かってツチクッテムシクッテシブ〜イ...何だか初めて会ったような気がしないユルさ。もしかするともしかするかも...。
そして日が落ちて暗闇が辺りを包み込む頃、彼の正体が明らかになる。
ハハハハ...やっぱり君だったのか!
おかえりなさい、ツバメくん。一枚だけ写真を撮ったらもう邪魔しないから、夏までどうぞ、ごゆっくり。
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by papapaddleraki
| 2011-04-12 20:16
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