2011年 03月 02日
Café de California
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ここのところの僕らはすっかり似合わない父親と母親になって、子供のことばかり考える日々が続く。久々に連休でもとってゆったり温泉にでも...とは思うんだけども、今日からAzuの期末テストが始まって、夫婦の時間はしばらくお預けのようだ。
そんなわけで、Azuが午前中に帰宅する今日は、遠くに行くことは出来ず。午前中は先週の九州旅行の後片付けをやって、帰宅したAzuと昼ごはんを食べてから市内の鳥見ポイントを巡る。
最初に向かったのはA川河口。今シーズンまだ会ってない“人参鳥”ことミヤコドリに会うためだ。ところが大潮の満潮のタイミングゆえ、ミヤコドリの群れは数百m先で豆粒のよう。撮影を諦め、海岸の堤防を歩くようなスピードでクルマを走らせてカモメを観察しながらG海岸へと向かう。
G海岸も鳥の数は少なく、堤防内側の湿地にカモの群れが浮かんでいるぐらい。ただ、これまで一度もじっくり見たことがなかった真っ赤な脚が眩しいセイタカシギに出会えたのが唯一の収穫かな?
あまりの強風に海岸に下りることを断念した僕らは、そのままK池へ。野鳥観察デッキに出て野鳥の登場を待つけれど、期待した猛禽類の登場はなく、ただアオサギとカワウがいるだけ。しょうがないのでY池に場所を移し、ふたつの池を隔てる堤防道路にカリーちゃんを停め、湖面に浮かぶ水鳥を眺めながらのんびりと過ごすことにする。
スライディングドアの窓を少しだけ開けて、三脚に取り付けたカメラをセッティング。クルマを停めた時は警戒して遠ざかった水鳥たちも、10分ほどすると警戒心を解いて堤防近くの浅瀬にある餌場に戻ってくる。白と黒の羽毛が美しいバンだ。
湖底の水草を食べるバンを眺めつつ、ギャレーで淹れたコーヒーを飲みながらのんびりと過ごす...Café de Californiaの開店だ。
車内空間はミニマムながら、ナビシートを回転させてウォークスルーが可能だし、広いガラスエリアのおかげでほぼ全方向のパノラマを楽しむことが出来る(背面のバイクキャリアはカヌーシーズンオフは外しておこうかな?)カリーちゃんはとても優れた観察小屋。
鳥見小屋にはこのリフレックスシルバーの車体はやや不適切(かといって、迷彩色にオールペイントする勇気はないけど...笑)だし、5気筒2.5TDIの高らかなエンジン音(苦笑)はさすがにちょっとね、なんだけど、エンジンを停めても車内を快適な温度に保つFFヒーターをONにすれば、実に快適なバードウォッチングを楽しむことが出来る。
しかも、このクルマのウリはその車内空間や装備の豊かさだけではなく、アウトバーン速度無制限区間の追越車線を140~150km/hでカッ飛ばし、しかもビシッと減速して流れに乗るというメリハリの効いたドライビングが出来る走行性能(by shibuyaさん)を有しているという点。Audi A6 ARQから乗り換えてもカッタルさを感じさせない、低速から高速までモリモリとトルクが湧いてくるエンジンと(低速ではガタピシ感は否めないものの)60km/hぐらいからはとてもワンボックスカーとは思えないシルキーな乗り心地になる足回り...まさに“キャンピングカー界の911”(これまた、by shibuyaさん...笑)なのだと思う。
こんな調子で日暮れまでをY池湖畔でのんびりとバードウォッチング&まったりティタイムで過ごした僕ら。珍しい野鳥に出会えたわけでも美しい景色を見られたわけでもないれど、何とも言えない心からのリフレッシュ感を味わいつつ、試験勉強中のAzuが待つ自宅へと戻るのだった。
by papapaddleraki
| 2011-03-02 19:58
| -バードウォッチング