2010年 04月 30日
GN
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いやはや、慣れないことはするもんじゃない...っていうか、慣れておかなければいけないなぁって感じた昨夜のムササビウォッチング。ここ最近は一眼レフといえば野鳥撮影ってことで100%昼間。結構慣れたつもりでいたE-3だけど、辺りが暗くなるとともにファインダーの中の暗い映像を頼りにマニュアルフォーカスするのでいっぱいいっぱいで、操作ボタンの位置が全く判らなくなってちょっとしたパニックに陥ってしまった。加えて難しかったのがストロボの扱い。写真部の頃はちゃんとストロボ撮影の計算式も頭に入っていたのに、30年近く経つともうすっかり忘れちゃって、暗闇の中で右往左往。もちろん原因不明のカメラの不具合という理由もあったけれど、操作ミス&設定ミスではないことが判明するまで、かなりの時間を要してしまった。
OMシステムを使っている頃は、エレクトロニックフラッシュT32と同じくT20を使っていて、自作レフ板にバウンス発光させたり、自作ディフューザで拡散させたり...とアマチュアの高校生としてはかなり凝って使っていたんだけど、どちらかというと自然光で撮る写真が好きなこともあるし、野遊びで使うコンパクトデジカメの正面一発!なフラッシュは味もヘッタクレもない写真になってしまうので、ここ20年ほどは逆光で輪郭を光らせたい時以外、全てのカメラで「発光禁止」に設定したままで写真撮影を行ってきた。
ところが今回のムササビを撮影するにはストロボの機能を駆使することが必須で、夜行性の野生動物をちゃんとした写真に撮るには、やはりペンタプリズムにへばり付いてる内蔵ストロボではなく、大光量の外部ストロボの必要性を痛感した次第だ。
では、ムササビを撮るにはどの程度の容量のストロボが必要なのだろうか?
OM-1の時はマニュアルで数値を設定する必要があったけど、OM-2になってからはフィルム面から反射して来た光量を測って露光をコントロールするTTLダイレクト測光が採用され撮影中の露出制御が可能になったので(世界初)、専用フラッシュT32やT20ならをTTL自動調光出来るようになって、ストロボの存在を忘れられるようになったんだけど、必要な容量を計算するには昔懐かしいGN(ガイドナンバー)という値を知ることが必要なのだ。
GN=ガイドナンバー...ストロボの最大発光能力を示す値。簡単に言えば、GN の数が大きいほど光量が強く、小さいほど弱くなるんだけど、GNから最適な露出を割り出したり、逆に絞り値から必要な容量を計算したりする際の計算式はこんな感じになる。。
GN = 絞り値 × 距離(m)
絞り値 = GN ÷ 距離(m)
距離(m) = GN ÷ 絞り値
(*GN は、ISO 感度100が基準)
僕のような“梅レンズ”のユーザーがISO100で撮影することはまずないけど、かといって撮影素子の小さいフォーサーズはノイズが多いので、出来ればあまり感度を上げたくない。仮にISO800を上限に設定して撮影するとすると...
GN = ISO 100 のGN × √( 設定した ISO 感度 / ISO 100 )
たとえば、E-3の内蔵ストロボはGN13。ISO800で使う時は13 × √( 800 ÷ 100 ) となり、つまり13 × √8(2.83) = 36.8となるわけで、仮にSIGMAのAPO50-500mm F4-6.3のテレ側でムササビを撮影するとすれば、GN36.8 ÷ 絞り値 f6.3=距離5.8(m) ...これでは仮に絞りを開放にしても樫の木の枝からこっちを見てるムササビくんには全く届かないどころか、ムササビを見上げて歓声を上げるともちゃんすら写らない。
で、OLYMPUSのカタログを開いてストロボ(*OLYMPUSの呼称はエレクトロニックフラッシュ)のラインナップを見てみると、最大容量はFL-50RというGN50のもの。これなら...
50 × √8(2.83) = 141.5 GN141.5 ÷ 絞り値 f6.3=距離22.5(m)
...と、何とか届きそう。仮にZUIKO-D 70-300mmF4.0-5.6(=140-600mm) なら、25.3mまで適正露出で撮影できるし、ストロボの場合に当てはまるかどうかはさておき、“大は小を兼ねる”ということで...(笑)
そんなわけで、僕のfilofaxのその名も“物欲戦隊ほしいんジャー”(欲しいものリスト)のリフィルにOLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-50Rが書き込まれた次第。定価¥65625で最安値が3万円台後半...PORSCHEだのsubmarinerだのローマ字が並ぶ“ほしいんジャー”の品々の中ではかなり現実的。
OMシステムを使っている頃は、エレクトロニックフラッシュT32と同じくT20を使っていて、自作レフ板にバウンス発光させたり、自作ディフューザで拡散させたり...とアマチュアの高校生としてはかなり凝って使っていたんだけど、どちらかというと自然光で撮る写真が好きなこともあるし、野遊びで使うコンパクトデジカメの正面一発!なフラッシュは味もヘッタクレもない写真になってしまうので、ここ20年ほどは逆光で輪郭を光らせたい時以外、全てのカメラで「発光禁止」に設定したままで写真撮影を行ってきた。
ところが今回のムササビを撮影するにはストロボの機能を駆使することが必須で、夜行性の野生動物をちゃんとした写真に撮るには、やはりペンタプリズムにへばり付いてる内蔵ストロボではなく、大光量の外部ストロボの必要性を痛感した次第だ。
では、ムササビを撮るにはどの程度の容量のストロボが必要なのだろうか?
OM-1の時はマニュアルで数値を設定する必要があったけど、OM-2になってからはフィルム面から反射して来た光量を測って露光をコントロールするTTLダイレクト測光が採用され撮影中の露出制御が可能になったので(世界初)、専用フラッシュT32やT20ならをTTL自動調光出来るようになって、ストロボの存在を忘れられるようになったんだけど、必要な容量を計算するには昔懐かしいGN(ガイドナンバー)という値を知ることが必要なのだ。
GN=ガイドナンバー...ストロボの最大発光能力を示す値。簡単に言えば、GN の数が大きいほど光量が強く、小さいほど弱くなるんだけど、GNから最適な露出を割り出したり、逆に絞り値から必要な容量を計算したりする際の計算式はこんな感じになる。。
GN = 絞り値 × 距離(m)
絞り値 = GN ÷ 距離(m)
距離(m) = GN ÷ 絞り値
(*GN は、ISO 感度100が基準)
僕のような“梅レンズ”のユーザーがISO100で撮影することはまずないけど、かといって撮影素子の小さいフォーサーズはノイズが多いので、出来ればあまり感度を上げたくない。仮にISO800を上限に設定して撮影するとすると...
GN = ISO 100 のGN × √( 設定した ISO 感度 / ISO 100 )
たとえば、E-3の内蔵ストロボはGN13。ISO800で使う時は13 × √( 800 ÷ 100 ) となり、つまり13 × √8(2.83) = 36.8となるわけで、仮にSIGMAのAPO50-500mm F4-6.3のテレ側でムササビを撮影するとすれば、GN36.8 ÷ 絞り値 f6.3=距離5.8(m) ...これでは仮に絞りを開放にしても樫の木の枝からこっちを見てるムササビくんには全く届かないどころか、ムササビを見上げて歓声を上げるともちゃんすら写らない。
で、OLYMPUSのカタログを開いてストロボ(*OLYMPUSの呼称はエレクトロニックフラッシュ)のラインナップを見てみると、最大容量はFL-50RというGN50のもの。これなら...
50 × √8(2.83) = 141.5 GN141.5 ÷ 絞り値 f6.3=距離22.5(m)
...と、何とか届きそう。仮にZUIKO-D 70-300mmF4.0-5.6(=140-600mm) なら、25.3mまで適正露出で撮影できるし、ストロボの場合に当てはまるかどうかはさておき、“大は小を兼ねる”ということで...(笑)
そんなわけで、僕のfilofaxのその名も“物欲戦隊ほしいんジャー”(欲しいものリスト)のリフィルにOLYMPUS エレクトロニックフラッシュ FL-50Rが書き込まれた次第。定価¥65625で最安値が3万円台後半...PORSCHEだのsubmarinerだのローマ字が並ぶ“ほしいんジャー”の品々の中ではかなり現実的。
by papapaddleraki
| 2010-04-30 16:28
| -カメラ