2009年 10月 16日
48円の意味するところ
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昨夜、中部電力から「太陽光契約(購入単価など)の変更に関する中部電力からの重要なお知らせ」という妙に長ったらしいタイトルの封書が届いた。ニュース等で今回の売電価格の変更についての概要は把握していたけれど、こうして通知をいただくと、いよいよなんだなぁって感慨深いものがあるものだ。
前もってアナウンスされていた通り、今後中部電力が僕の電気を購入してくれる単価は48円/1kWhで、買取期間は10年。今月の検針日以降が対象であるとのことだ。ニュース等では全く触れられていなかったけれど、48円/1kWhで買い取ってくれるのは発電能力が10kW未満の発電所に限られ、また“太陽光発電設備のみ”の場合。“その他発電設備等を併設の場合”は単価が39円/1kWhとなるとのこと。近い将来太陽光パネルを8枚増設するつもりだけど、増設後でも7.2kWhなのでどうやら大丈夫そうだ。
この“その他発電設備等を併設の場合”ってのは、燃料電池、ガスエンジン、蓄電池等の自家発電設備があって、それらの設備から電線を通じて電気が流れないものを指すらしい。
つまり、太陽光以外の自家発電から中部電力へ電気が流れる場合は買取りそのものがされないのは今回の法律の趣旨からして当然だけど、これらを備えることで太陽光発電によって得られた電気の多く、あるいは全てを売って利益が大幅に上がる場合は単価が下がりますよ、ということなのだ。
我が家のN-eco発電所の去年(2008.3-2009.2)の実績を例に大雑把に検証してみる。
発電量6157 消費量7840 売電量3747 買電量5431 自家消費2410 (kWh)
この場合、売電量3747kWhを48円/1kWhで買い取ってくれるから、僕の銀行口座に179856円が振り込まれることになり、買電量5431kWhのうち昼間に使う60%を24円/1kWhで、夜に使う40%を8円/1kWhで(実際には従量制なので細かく変わるんだけど)計算した95585円+基本料金が口座から引落され、差額の84271円が利益となる。これに同期1年分のガス料金69027円を差し引いても15244円のプラス!!
電気とガス以外のエネルギーは暖房用の薪だけで、こちらは労力を考えなければタダ!ということで、太陽光発電による電気買取り価格が48円/1kWhになるということは、我が家がエネルギーコストゼロ住宅(正確にはコストマイナス)になることを意味するのだ!
加えて初期費用の償還期間について考えてみると、太陽光発電&給湯導入前の2007年の電気使用量が7939kWhなので昼60%夜40%で計算すると139725円で、2007年のガス料金が111478円ということで合計251203円。太陽光導入による年間削減コストは251203円+15224円=266427円ということで、初期費用298万円をこの金額で割り算すると...
2980000円÷266427円=11年2ヶ月
太陽光発電&給湯導入から1年7ヶ月が経過しているので、固定価格48円/1kWhで買い取ってくれる10年が過ぎる頃には初期費用の償還を終えるということになるわけだ(もちろん、来年にMasaが、その2年後にAzuがこの家を出て行く可能性は100%なので、エネルギー消費が一気に落ちて実際には7〜8年で償還出来ると思われるけど...あ、夫婦水入らずでラブラブ♪になって家族が増えたりなんかして...爆笑)
これがもし“その他発電設備等を併設の場合”...例えば蓄電池を利用して、昼間使う電気を全て深夜に充電したものを充てた(充電ロスは無視するとして)としたら、売電量3747kWhを39円/1kWhで買い取ってくれるから、僕の銀行口座に一年間で146133円が振り込まれることになり、買電量5431kWhは全て夜料金8円/1kWhなので、43448円+基本料金が口座から引落され、差額の102685円が利益となる。(仮に同額の48円/1kWhなら136408円...さすがにこれは許されないと思うけど。)
“その他発電設備等”を併設の場合が102685円で、併設しない場合が84271円なのでその差は18414円ということで、現在の料金体系においては、その他発電設備等を併設するメリットはあまりないということが判る。
ただ少し気になったのが燃料電池、ガスエンジン、蓄電池等の自家発電設備を併設の場合は39円/1kWhに下がるのに、深夜電気を使うエコキュート給湯器は全く不問にしていること。エコキュート設備と蓄電池の違いってのは電気を電気として残すかお湯にして残すかの違いであって、エネルギーの使用って観点では全く同じだと思うんだけども...やっぱりそこは電力会社の思惑があるんだろうねぇ(苦笑)
ま、とにかく、毛利衛さんに『素敵なお父さんだと思うよ。』って褒められた多部未華子ちゃんのお父さんは、燃料電池じゃなくってエコキュートにしておけば良かったのに!って奥さんに責められているんだろうなぁ。
ま、うちの場合は原子力発電由来の深夜電力はなるべく使わないと決めている(将来事故が起きて放射能被害によって家族が死んだり先祖代々受け継いできたDNAに異常な変異が出た時、僕は反対したんだけどって先祖さんや子孫に言い訳できるかなぁって思って...笑)のでエコキュートや蓄熱暖房やプラグインハイブリッドカーの利用はありえないのでどっちでも同じなんだけど。
太陽光発電&給湯のエコロジー的考察はこちら
前もってアナウンスされていた通り、今後中部電力が僕の電気を購入してくれる単価は48円/1kWhで、買取期間は10年。今月の検針日以降が対象であるとのことだ。ニュース等では全く触れられていなかったけれど、48円/1kWhで買い取ってくれるのは発電能力が10kW未満の発電所に限られ、また“太陽光発電設備のみ”の場合。“その他発電設備等を併設の場合”は単価が39円/1kWhとなるとのこと。近い将来太陽光パネルを8枚増設するつもりだけど、増設後でも7.2kWhなのでどうやら大丈夫そうだ。
この“その他発電設備等を併設の場合”ってのは、燃料電池、ガスエンジン、蓄電池等の自家発電設備があって、それらの設備から電線を通じて電気が流れないものを指すらしい。
つまり、太陽光以外の自家発電から中部電力へ電気が流れる場合は買取りそのものがされないのは今回の法律の趣旨からして当然だけど、これらを備えることで太陽光発電によって得られた電気の多く、あるいは全てを売って利益が大幅に上がる場合は単価が下がりますよ、ということなのだ。
我が家のN-eco発電所の去年(2008.3-2009.2)の実績を例に大雑把に検証してみる。
発電量6157 消費量7840 売電量3747 買電量5431 自家消費2410 (kWh)
この場合、売電量3747kWhを48円/1kWhで買い取ってくれるから、僕の銀行口座に179856円が振り込まれることになり、買電量5431kWhのうち昼間に使う60%を24円/1kWhで、夜に使う40%を8円/1kWhで(実際には従量制なので細かく変わるんだけど)計算した95585円+基本料金が口座から引落され、差額の84271円が利益となる。これに同期1年分のガス料金69027円を差し引いても15244円のプラス!!
電気とガス以外のエネルギーは暖房用の薪だけで、こちらは労力を考えなければタダ!ということで、太陽光発電による電気買取り価格が48円/1kWhになるということは、我が家がエネルギーコストゼロ住宅(正確にはコストマイナス)になることを意味するのだ!
加えて初期費用の償還期間について考えてみると、太陽光発電&給湯導入前の2007年の電気使用量が7939kWhなので昼60%夜40%で計算すると139725円で、2007年のガス料金が111478円ということで合計251203円。太陽光導入による年間削減コストは251203円+15224円=266427円ということで、初期費用298万円をこの金額で割り算すると...
2980000円÷266427円=11年2ヶ月
太陽光発電&給湯導入から1年7ヶ月が経過しているので、固定価格48円/1kWhで買い取ってくれる10年が過ぎる頃には初期費用の償還を終えるということになるわけだ(もちろん、来年にMasaが、その2年後にAzuがこの家を出て行く可能性は100%なので、エネルギー消費が一気に落ちて実際には7〜8年で償還出来ると思われるけど...あ、夫婦水入らずでラブラブ♪になって家族が増えたりなんかして...爆笑)
これがもし“その他発電設備等を併設の場合”...例えば蓄電池を利用して、昼間使う電気を全て深夜に充電したものを充てた(充電ロスは無視するとして)としたら、売電量3747kWhを39円/1kWhで買い取ってくれるから、僕の銀行口座に一年間で146133円が振り込まれることになり、買電量5431kWhは全て夜料金8円/1kWhなので、43448円+基本料金が口座から引落され、差額の102685円が利益となる。(仮に同額の48円/1kWhなら136408円...さすがにこれは許されないと思うけど。)
“その他発電設備等”を併設の場合が102685円で、併設しない場合が84271円なのでその差は18414円ということで、現在の料金体系においては、その他発電設備等を併設するメリットはあまりないということが判る。
ただ少し気になったのが燃料電池、ガスエンジン、蓄電池等の自家発電設備を併設の場合は39円/1kWhに下がるのに、深夜電気を使うエコキュート給湯器は全く不問にしていること。エコキュート設備と蓄電池の違いってのは電気を電気として残すかお湯にして残すかの違いであって、エネルギーの使用って観点では全く同じだと思うんだけども...やっぱりそこは電力会社の思惑があるんだろうねぇ(苦笑)
ま、とにかく、毛利衛さんに『素敵なお父さんだと思うよ。』って褒められた多部未華子ちゃんのお父さんは、燃料電池じゃなくってエコキュートにしておけば良かったのに!って奥さんに責められているんだろうなぁ。
ま、うちの場合は原子力発電由来の深夜電力はなるべく使わないと決めている(将来事故が起きて放射能被害によって家族が死んだり先祖代々受け継いできたDNAに異常な変異が出た時、僕は反対したんだけどって先祖さんや子孫に言い訳できるかなぁって思って...笑)のでエコキュートや蓄熱暖房やプラグインハイブリッドカーの利用はありえないのでどっちでも同じなんだけど。
太陽光発電&給湯のエコロジー的考察はこちら
by papapaddleraki
| 2009-10-16 20:49
| -ソーラーパワー