2009年 07月 01日
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曇りや雨の日が続く梅雨の季節。早く来い来い...夏!(笑)
月初恒例の月例パワードbyソーラーレポです。
【N-eco発電所】
日照時間を去年と比べても判るように(121h→170h)、例年に比べ雨の少なかった6月。梅雨であることを忘れてしまうような晴天!ってわけではなかったけど、薄曇の日が多かったように思う。ソーラーパネルは何も晴天の日だけに発電するわけではなく、曇りであってもそれなりに発電してくれるし、逆にピーカン時の表面温度の上昇に伴う発電効率の低下が小さかったぶん、堅調な発電実績を残し106kWh(我が家の1週間ぶん)もの余剰電力をご近所に供給することが出来た。
〔月別日照時間合計〕
2008
1月/139h 2月/156h 3月/206h 4月/220h
5月/172h 6月/121h 7月/232h 8月/199h
9月/156h 10月/151h 11月/158h 12月/187h
2009
1月/153h 2月/165h 3月/191h 4月/230h 5月/189h 6月/170h
消費量については、N-eco発電所運用開始以来、最低となる509kWhを記録。一日当たりの平均消費量は16.9kWh。正月やGWなど完全に家を空けた時の消費量8~9kWhをボトムライン(一ヶ月あたり240~270kWh)と仮定すると、子供たちの成長に伴って就寝時刻がどんどん遅くなり電化製品が増え続ける中、総床面積58坪の木造住宅に家族4人が暮らすという条件下ではなかなかの数字なんじゃないかと思うんだけど...どうでしょう?
*なお、今日の参議院本会議で家庭の太陽光発電で生じた余剰電力を現在の2倍の価格で買い取ることを電力会社に義務づける「エネルギー供給構造高度化法」が可決成立した。政府は具体的な実施手続きなどを定め、年内にも新制度を導入するとのこと。
例えば我が家の場合、現在の電気料金収支(売電量×¥24-買電量×40%×¥24-買電量×60%×¥8という計算で...)は運用開始からの16ヶ月で電気代ゼロに加えて¥31500の利益なんだけど、これが売電が¥50/1kWになると、一気に¥165000のプラスになる計算。仮にキャパシタ等を利用して発電を全て売電に回し、消費を全て深夜電力に頼るという深夜電力利用推進派(=原発推進派)志向の掟破りな手法を使うと¥335000の利益を生むわけで...太陽光発電所長の皆様の常識ある運用に期待したいところ。
*2.16稼動開始のため2008.2の数字は2008.2.16〜28の13日間の実績です(単位:kWh)
【N-eco給湯システム】
ガス消費量は給湯システムの不具合も解消し順調な運用が復活した。検針期間が1日長いにもかかわらず前年比15%節約出来たのはひとえに好天のおかげだけれど、化石燃料(ガス給湯器)を使うことなくお風呂に入れる幸せ感は、電気の節約という“オタク的なヨロコビ”よりもずっと大きい。
補助金の復活や相次ぐ高効率なソーラーパネルの開発、昭和シェルの太陽光発電事業への参入など、電気の部門での太陽光利用のニュースは多いけれど、一見、ローテクに見える太陽熱給湯の方がずっとローコストで効果も大きいということを忘れてもらいたくないなぁと思う。
イイですぜ、太陽の匂いがするお風呂!
(*ちなみに集熱パネル2枚ものは最安値21万円。この金額は新型プリウスの「Sグレード」と「Gグレード」に、オプション装備として装着可能な「ソーラーパネル付ムーンルーフ」と偶然にも同価格。太陽光発電による電力で車内のベンチレーション(換気システム)するだけのちっぽけなソーラーパネルとどっちがお得で環境に優しいのかな?ま、環境に優しい人をアピール出来るのはプリウスだろうけど...失笑)
*2008.3.2稼動開始/2009.3.15頃より5.22まで故障により停止
梅雨の後半になって降り続く雨空。この時期は発電&給湯の実績が今ひとつになる自然エネルギー派には楽しくない季節なんだけど、この時期を楽しく過ごすために、そろそろ以前から温めていた雨水利用システムを始めてみようと思っている。
カネ勾配の東西2枚の単純な大屋根&雨樋2本というログハウスならではの屋根の形状は雨水利用にとても有利。大屋根の水平方向の面積は約120㎡、サンルーム&カヌー倉庫が22㎡、ガレージが33㎡ということで合計175㎡なので、当地の年間降水量1700mmを掛け算すると約300㎥=300tの雨水を受けていることになる。我が家の1999年式トイレは1回の洗浄に13リットルの水を使用するので、家族4人(男性2人・女性2人)大1回/日 小3回/日という標準回数(INAX調べ)で計算すると、トイレの水洗用だけで62.8t(㎥)ということで、「上水」と「下水」の中間の「中水」で充分な目的に雨水を利用出来たら...
川の上流に日本有数の多雨地域を抱え、過去数十年、断水や取水制限の経験がないここ三重県において、節水を行う意味はあまりないんだろうし、仮に節水しても国策の新規ダム建設が止まるわけでも、長良川の不味い水の導水事業がなくなるわけでもないことは承知しているけれども、晴れの日は発電と給湯を楽しみ、雨の日は雨水タンクへの貯水を楽しむ...サーフィンとシーカヤックの両方をやれば波のある日もない日も一年中楽しめるのと同じように(笑)、難しいことは抜きで楽しければそれでいいんじゃない?ってなノリでやってみようかと思ってます。
もちろんコストは度外視...所詮は趣味の領域ですから(笑)。 photo:さらにパネルを8枚追加した7.20kWシステム予想図
合わせてN-eco発電所の容量アップ計画も秘かに進行中。完全な“電気エネルギーゼロ住宅”を実現するには7.45kWhシステムが必要だけど、ただ徒に発電量だけをアップするのではなく、消費量を10%程度減らす努力も怠らず、7.20kWh(発電量20%アップ)で対処出来ればいいなぁと思うけど、問題はコントローラの容量がオーバーになっちゃう点。コントローラの交換時期まで待って7.20kWhにアップするのが賢い消費者なのかな?あ、でもその時には夫婦2人暮らしになって電力消費量も減ってるかも?...太陽光発電は家族環境の変化を見通す目も大切ですね。
月初恒例の月例パワードbyソーラーレポです。
【N-eco発電所】
日照時間を去年と比べても判るように(121h→170h)、例年に比べ雨の少なかった6月。梅雨であることを忘れてしまうような晴天!ってわけではなかったけど、薄曇の日が多かったように思う。ソーラーパネルは何も晴天の日だけに発電するわけではなく、曇りであってもそれなりに発電してくれるし、逆にピーカン時の表面温度の上昇に伴う発電効率の低下が小さかったぶん、堅調な発電実績を残し106kWh(我が家の1週間ぶん)もの余剰電力をご近所に供給することが出来た。
〔月別日照時間合計〕
2008
1月/139h 2月/156h 3月/206h 4月/220h
5月/172h 6月/121h 7月/232h 8月/199h
9月/156h 10月/151h 11月/158h 12月/187h
2009
1月/153h 2月/165h 3月/191h 4月/230h 5月/189h 6月/170h
消費量については、N-eco発電所運用開始以来、最低となる509kWhを記録。一日当たりの平均消費量は16.9kWh。正月やGWなど完全に家を空けた時の消費量8~9kWhをボトムライン(一ヶ月あたり240~270kWh)と仮定すると、子供たちの成長に伴って就寝時刻がどんどん遅くなり電化製品が増え続ける中、総床面積58坪の木造住宅に家族4人が暮らすという条件下ではなかなかの数字なんじゃないかと思うんだけど...どうでしょう?
*なお、今日の参議院本会議で家庭の太陽光発電で生じた余剰電力を現在の2倍の価格で買い取ることを電力会社に義務づける「エネルギー供給構造高度化法」が可決成立した。政府は具体的な実施手続きなどを定め、年内にも新制度を導入するとのこと。
例えば我が家の場合、現在の電気料金収支(売電量×¥24-買電量×40%×¥24-買電量×60%×¥8という計算で...)は運用開始からの16ヶ月で電気代ゼロに加えて¥31500の利益なんだけど、これが売電が¥50/1kWになると、一気に¥165000のプラスになる計算。仮にキャパシタ等を利用して発電を全て売電に回し、消費を全て深夜電力に頼るという深夜電力利用推進派(=原発推進派)志向の掟破りな手法を使うと¥335000の利益を生むわけで...太陽光発電所長の皆様の常識ある運用に期待したいところ。
【N-eco給湯システム】
ガス消費量は給湯システムの不具合も解消し順調な運用が復活した。検針期間が1日長いにもかかわらず前年比15%節約出来たのはひとえに好天のおかげだけれど、化石燃料(ガス給湯器)を使うことなくお風呂に入れる幸せ感は、電気の節約という“オタク的なヨロコビ”よりもずっと大きい。
補助金の復活や相次ぐ高効率なソーラーパネルの開発、昭和シェルの太陽光発電事業への参入など、電気の部門での太陽光利用のニュースは多いけれど、一見、ローテクに見える太陽熱給湯の方がずっとローコストで効果も大きいということを忘れてもらいたくないなぁと思う。
イイですぜ、太陽の匂いがするお風呂!
(*ちなみに集熱パネル2枚ものは最安値21万円。この金額は新型プリウスの「Sグレード」と「Gグレード」に、オプション装備として装着可能な「ソーラーパネル付ムーンルーフ」と偶然にも同価格。太陽光発電による電力で車内のベンチレーション(換気システム)するだけのちっぽけなソーラーパネルとどっちがお得で環境に優しいのかな?ま、環境に優しい人をアピール出来るのはプリウスだろうけど...失笑)
梅雨の後半になって降り続く雨空。この時期は発電&給湯の実績が今ひとつになる自然エネルギー派には楽しくない季節なんだけど、この時期を楽しく過ごすために、そろそろ以前から温めていた雨水利用システムを始めてみようと思っている。
カネ勾配の東西2枚の単純な大屋根&雨樋2本というログハウスならではの屋根の形状は雨水利用にとても有利。大屋根の水平方向の面積は約120㎡、サンルーム&カヌー倉庫が22㎡、ガレージが33㎡ということで合計175㎡なので、当地の年間降水量1700mmを掛け算すると約300㎥=300tの雨水を受けていることになる。我が家の1999年式トイレは1回の洗浄に13リットルの水を使用するので、家族4人(男性2人・女性2人)大1回/日 小3回/日という標準回数(INAX調べ)で計算すると、トイレの水洗用だけで62.8t(㎥)ということで、「上水」と「下水」の中間の「中水」で充分な目的に雨水を利用出来たら...
川の上流に日本有数の多雨地域を抱え、過去数十年、断水や取水制限の経験がないここ三重県において、節水を行う意味はあまりないんだろうし、仮に節水しても国策の新規ダム建設が止まるわけでも、長良川の不味い水の導水事業がなくなるわけでもないことは承知しているけれども、晴れの日は発電と給湯を楽しみ、雨の日は雨水タンクへの貯水を楽しむ...サーフィンとシーカヤックの両方をやれば波のある日もない日も一年中楽しめるのと同じように(笑)、難しいことは抜きで楽しければそれでいいんじゃない?ってなノリでやってみようかと思ってます。
もちろんコストは度外視...所詮は趣味の領域ですから(笑)。
合わせてN-eco発電所の容量アップ計画も秘かに進行中。完全な“電気エネルギーゼロ住宅”を実現するには7.45kWhシステムが必要だけど、ただ徒に発電量だけをアップするのではなく、消費量を10%程度減らす努力も怠らず、7.20kWh(発電量20%アップ)で対処出来ればいいなぁと思うけど、問題はコントローラの容量がオーバーになっちゃう点。コントローラの交換時期まで待って7.20kWhにアップするのが賢い消費者なのかな?あ、でもその時には夫婦2人暮らしになって電力消費量も減ってるかも?...太陽光発電は家族環境の変化を見通す目も大切ですね。
by papapaddleraki
| 2009-07-01 23:06
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